中古車相場の高騰どれくらい続く?要因やこれからの予測について解説します

おクルマの売却に関心を持ち、日々情報を追っている方の中には、ここ数年で中古車価格が高騰していることにお気づきかと思います。現在、中古車市場では新車価格を大きく上回る価格で取引される中古車の車両も少なくないことから、こうしたトレンドをうまく活用してお得に車を乗り換えるチャンスでもあります。

本記事では、近年中古車の価格が高騰した要因を明らかにしつつ、車を売りたい方にとって有利に売却を判断する方法についてご紹介していきます。

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中古車価格の高騰の背景

新車の納期の長期化

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、海外の工場の稼働停止が相次いだことによって部品供給などが滞り、コロナ禍以前よりも新車の生産に遅れが生じました。

2023年6月現在も完全復旧には至っておらず、新車の納車には一定の時間がかかり、納車の早い中古車の人気が高くなっている状況です。

また、コロナ禍によってリモートワークが急速に普及したことで、半導体の供給が追いついておらず、半導体不足に陥っていることも要因に挙げられます。

電子部品の製造に必要な半導体は、電子制御を多用する現代の車にとっても欠かせない材料のひとつです。

リモートワークに必要なPCやタブレットなどの需要が急増したことで、半導体の供給が追いつかなくなり、深刻な半導体不足に陥っています。自動車メーカーも半導体を始めとした部品調達に苦労しており、生産や納車の遅れのほか、新車価格の値上げにもつながっています。

なお、半導体不足解消のため、国内での半導体工場の建設も予定されていますが、供給開始までにはまだ時間を要することから、今後数年間は半導体不足の状態が続くものと予想されます。

新車価格が上昇している

新車価格が上昇したことで、比較的安価な中古車のニーズが高まっています。

新車価格の上昇には、先に説明を行った半導体不足によるもののほか、原材料費、エネルギー価格、人件費、輸送費の高騰も影響しています。

また輸入車では、為替(円安)の煽りを受けて値上げが行われているケースもあります。

車の需要が増加している

コロナ禍を経て、不要な接触を減らすために公共交通機関を利用した移動を控え、自家用車へのニーズが高まりました。

鉄道各社の終電時間を早めるダイヤ改正や、路線バス本数の減少などもマイカー需要を加速させているといえます。また、コロナ禍収束後の経済回復によって外出機運が高まったこともマイカー需要の高まりをさらに後押しする形となっています。

このような需要と供給の関係で、需要が高くなれば相場も上昇するため、新車だけではなく中古車の相場価格も上昇しました。

中古車の輸出が増加している

(表)2019年1月~2023年4月の輸出台数上位10カ国の比較(単位:台)


(出典:日本中古車輸出業協同組合 統計より

日本から海外への中古車輸出台数が増加を続けています。中でも2022年より続くロシア・ウクライナ情勢の影響で、ロシアへの中古車輸出が増加しています。

経済制裁に伴い、現在、日本からロシアへの高価格帯の車の輸出は規制されていますが、手ごろな値段の国産中古車は規制の対象外となっています。

欧米や日本などの海外メーカーは相次いでロシア国内での自動車生産の停止や撤退を行っており、ロシア国内では慢性的に新車の供給不足の状況となっています。それに加え、円安・ルーブル高の進行により、日本の中古車人気がさらに高まっています。

エネルギー価格が高騰している

エネルギー価格が上昇したことで、ガソリン価格の上昇も続いています。より燃料代が抑えられる低燃費車に乗り換えるニーズが高まっており、中古車の中でも燃費の良い軽自動車やコンパクトカー、ハイブリッド車に人気が集まっている状況です。

燃費性能が特に高い小型~中型のハイブリッド車の代表的なモデルであるトヨタ アクアやトヨタ プリウスなどは昨年から今年にかけて相次いでモデルチェンジが行われ、新型モデルの発売が開始となっています。

ただ、従来モデルでも十分な燃費性能を実現していることから、これらの車種の中古車の人気は依然として高く、相場も高い状況が続いています。

中古車価格の現在と今後の市場の展望

ロシア・ウクライナ情勢や半導体不足による影響がつづく

ロシア・ ウクライナ情勢による中古車の海外輸出の活発化により、中古車需要が高い状況が今後も続くことが予想されます。

高年式の車両には値下がり傾向がみられる

一方、中古車価格高騰の要因の一つであった新車の納期長期化については、一時期と比べて正常化に向かっており、新車が手に入らずやむなく中古車を購入するユーザーの需要が徐々に沈静化してきました。これに伴って下取りされる車も増加したことから、中古車不足も解消し、徐々に相場の値下がりの動きが出始めています。

(表)オートオークション相場の平均落札価格推移(単位:千円)


※2023年1月13日時点のデータ
※オートオークションでの価格をもとに算出

高級車として人気の高いメルセデスベンツ Cクラスもわずか1ヶ月で17%も価格が下がっているほか、世界的に多くのファンをもつランクルも値下がりしています。これまでのように手放しで「中古車全体の価格が高騰している」とは言い難い状況です。

現時点で目に見えて下降傾向にあるのは高年式車両が中心ですが、その波は旧車にも徐々に押し寄せています。今は驚くほど価格が高騰しているモデルでも、一気に値下がりしてしまうかもしれません。

世界的に人気の高い車種は高止まり

世界的に需要が大きくグローバルに展開されている車種は、国内での販売に割り当てられる台数が少なく、結果として中古車相場の高騰を招いています。

トヨタ ランドクルーザーやスズキ ジムニー、日産 フェアレディZなどの車種がその例として挙げられ、国内では納車が数年待ちや、受注停止になっているものもあります。

こうした状態が長期化するほど、中古車相場も高値を維持すると考えられますが、需給バランスの変化によって価格が乱高下するリスクも認識しておく必要があります。

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1ヶ月後から最長10年後までの買取相場価格予想をご覧になれますので、売却を検討しているおクルマについて、ぜひシミュレーションしてみてください。

「買取相場推移・変動予測」を調べる

本記事では、4つのボディタイプにおいて代表的な車種をピックアップし、買取価格が今後どのように変動しそうかについてご紹介します。

軽自動車:ホンダ N-BOX


ホンダのN-BOXは、軽自動車においてベストセラーといえる車種です。特にファミリー層に高い人気を集めており、買取相場は安定的でリセールバリューも比較的高くつけられる傾向にあります。

ホンダ N-BOX(2020年式/2万km)の買取相場予測(2023年6月現在)

時期 買取相場価格(予測) 残価率(最大)
現在 94.3万円〜120.5万円
1年後 85.4万円〜109.1万円 -8.9万円〜-11.4万円 90.5%
3年後 71.6万円〜91.5万円 -22.7万円〜-29.0万円 75.9%

(2023年6月時点の予測値となります)

現在は平均94.3万円〜120.5万円で取引されています。

1年後は現在と比べて、約9万円~11万円ほど価格が低下し、85.4万円〜109.1万円となると予測されています。現在価格との残価率は90.5%です。

3年後は現在と比べて、約23万円〜29万円ほど価格が低下し、71.6万円〜91.5万円となると予測されています。現在価格との残価率は75.9%です。

ホンダ N-BOXの買取相場・査定価格

コンパクトカー:トヨタ アクア


トヨタ アクアは、プリウスに続くトヨタのハイブリッド専用・コンパクトカーとして発売されました。中古車市場でも一定の人気を保っており、流通する台数も多くなっています。JAMA(一般社団法人日本自動車工業会)の年間登録台数でも長い期間、トップ5の台数を記録していました。

2021年7月には初のモデルチェンジが行われました。

トヨタ アクア(2020年式/2万km)の買取相場予測(2023年6月現在)

時期 買取相場価格(予測) 残価率(最大)
現在 109.3万円〜139.3万円
1年後 93.6万円〜119.3万円 -15.7万円〜-20.0万円 85.6%
3年後 69.0万円〜87.9万円 -40.3万円〜-51.4万円 63.1%


(2023年6月時点の予測値となります)

現在は平均109.3万円〜139.3万円で取引されています。

1年後は現在と比べて、約16万円~20万円ほど価格が低下し、93.6万円〜119.3万円となると予測されています。現在価格との残価率は85.6%です。

3年後は現在と比べて、約40万円〜51万円ほど価格が低下し、69.0万円〜87.9万円となると予測されています。現在価格との残価率は63.1%です。

トヨタ アクアの買取相場・査定価格

ミニバン:日産 セレナ


日産 セレナは特に改良後の2代目以降、ミニバンにおけるベストセラーとなった車種です。“BIG”、“EASY”、“FUN”をコンセプトに、ゆったりとくつろげる広い室内空間や、使い勝手の良い多彩なシートアレンジなどが高い評価を受け、激戦区である国内ミニバン市場を長年牽引しています。

日産 セレナ(2020年式/2万km)の買取相場予測(2023年6月現在)

時期 買取相場価格(予測) 残価率(最大)
現在 184.3万円〜229.5万円
1年後 167.6万円〜208.7万円 -16.7万円〜-20.8万円 90.9%
3年後 132.6万円〜165.1万円 -51.7万円〜-64.4万円 71.9%


(2023年6月時点の予測値となります)

現在は平均184.3万円〜229.5万円で取引されています。

1年後は現在と比べて、約17万円~21万円ほど価格が低下し、167.6万円〜208.7万円となると予測されています。現在価格との残価率は90.9%です。

3年後は現在と比べて、約51万円〜64万円ほど価格が低下し、132.6万円〜165.1万円となると予測されています。現在価格との残価率は71.9%です。

日産 セレナの買取相場・査定価格

SUV:ホンダ ヴェゼル


ホンダ ヴェゼルは、2014年の発売当初から人気を集めるSUVです。初代・2代目ともに、ガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルがあります。新車価格はハイブリッドの方が高く設定されていますが、買取価格も同様の傾向が見られます。

ホンダ ヴェゼル(2020年式/2万km)の買取相場予測(2023年6月現在)

時期 買取相場価格(予測) 残価率(最大)
現在 165.7万円〜207.1万円
1年後 156.9万円〜196.1万円 -8.8万円〜-11.0万円 94.7
3年後 127.4万円〜159.2万円 -38.3万円〜-47.9万円 76.9%

(2023年6月時点の予測値となります)

現在は平均165.7万円〜207.1万円で取引されています。

1年後は現在と比べて、約9万円~11万円ほど価格が低下し、156.9万円〜196.1万円となると予測されています。現在価格との残価率は94.7%です。

3年後は現在と比べて、約38万円〜48万円ほど価格が低下し、127.4万円〜159.2万円となると予測されています。現在価格との残価率は76.9%です。

ホンダ ヴェゼルの買取相場・査定価格

タイプ別価格変動予測まとめ

これら4種のボディタイプをみると、コンパクトカーは1年後・3年後の価格の下落が比較的大きくなっていることがわかります。

一方で軽自動車、SUVは3年後の価格の下落が比較的やや小さいといえます。

ミニバンについて注目すると、3年後の現在価格との差額が大きくなっていることが特徴的です。

車を高く売る方法

見積もりを複数社からとる

車の買取にあたって、現在は業者に持ち込んで売る以外にも様々な方法があります。オークションや個人売買で売ることも選択肢のひとつです。

いずれの場合にも、複数の業者から見積もりを取って比較して最も条件の良い業者に任せましょう。

その際、あらかじめ自分の車の相場を理解しておくとスムーズです。自動車メーカーのWebサイトに設けられた査定シミュレーションページから下取り価格相場が確認できます。

またユーカーパックでは、メーカー名、車種名を選択すれば、個人情報の入力不要で、直近6ヶ月の最高値、グレード別相場価格、走行距離別・平均買取価格、年式別・平均買取価格などを確認できます。

適切なタイミングで売却する

先ほどまとめた相場価格の予想に加えて、以下のような項目を考慮した時期の売却が賢明です。

売却を検討するとよいタイミング(一例)

  • 走行距離が大台に乗る(5万km、10万kmなど)前
  • 車検、税金の支払い義務が発生する前
  • 車種のモデルチェンジ前

車の走行距離については、年式と同様に短いほど状態が良いと判断され、買取価格が高くなっています。特に10万kmを超えると車が故障しやすくなるといわれており、買取価格が下がりやすくなります。

車検代や車にかかわる税金の支払い義務が発生するタイミングを把握しておくことも大事です。支払いの有無によって、合算して10万円前後の負担費用が変わってきます。自動車税については毎年4月1日に自動車を所有している人に対して課税されます。

またお持ちの車種のモデルチェンジについて、情報を収集しておきましょう。モデルチェンジによって大幅に仕様が変わったり、改善が行われたりした場合、旧型は型落ちとなってしまい、取引価格は下落してしまいます。できるだけ、新型モデルが流通する前に売却するのが良いでしょう。

売る前に、車両状態を整備しておく

売却前に可能なかぎり車の状態を整えておくことが重要です。車内の清掃を行い、査定時に車の印象を上げるように心がけましょう。

また、ホイールやエアロパーツなど、純正品を取り外して社外品パーツを取り付けている方は、査定の際に純正品を持っていることを申告すると、査定評価が上がる可能性があります。

まとめ

今回は、中古車価格の高騰と現況、おクルマを高く売る方法について解説しました。中古車価格は社会情勢や需給バランスに左右されやすいものですが、最適な判断に役立てていただければ幸いです。

中古車は年式が高いほど、また走行距離が長くなるほど売却価格が低下してしまいます。
売却を検討する際は、早めに準備や店選びの検討を始めることが得策といえます。

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