【2024年最新】中古車相場の高騰どれくらい続く?高騰の要因や今後の予測について解説します
おクルマの売却に関心を持ち、日々情報を追っている方の中には、ここ数ヶ月で中古車価格が上昇していることに気づかれた方も多いでしょう。
2024年に入ってから、中古車業販オークション(AA)の平均落札価格は高い水準を維持しており、5月の大型連休後には、新車不足で相場が大きく上昇した2022年8月の水準を超えました。このような状況をうまく活用することで、お得に車を乗り換えるチャンスでもあります。
本記事では、近年中古車の価格が高騰した要因を明らかにしつつ、車を売りたい方にとって有利に売却を判断する方法についてご紹介します。
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目次
中古車価格の高騰の背景
車の需要が増加している
新型コロナウイルス感染拡大の期間中、不要な接触を減らすために公共交通機関の利用を控え、自家用車へのニーズが高まりました。
現在では、コロナ禍後の生活スタイルの変化や人手不足の影響で、鉄道各社の終電時間を早めるダイヤ改正や鉄道路線・路線バスの運行本数減少など、公共交通機関の利便性が下がったこともマイカー需要を加速させています。
マイカー需要が高まると、需要と供給の関係で相場も上昇し、新車だけでなく中古車の相場価格も上昇しました。
新車の納期の長期化
2022年に発生した中古車価格高騰の際は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、海外の工場の稼働停止が相次いだことによって部品供給などが滞り、コロナ禍以前よりも新車の生産に遅れが生じたことが大きな要因であると言われています。
2024年6月現在、新型コロナウイルスによる自動車生産への影響は収まったものの、車載用の半導体不足が主な要因となり新車納期の長期化は完全に解消しているとは言えません。
半導体は電子制御を多用する現代の車にとっても欠かせない材料のひとつですが、リモートワークの普及やコロナ禍後の経済回復に伴いPCやタブレットなどの需要が急増したことで、半導体の供給が追いつかなくなり、慢性的な半導体不足に陥っています。
なお、半導体不足解消のため、国内での半導体工場の建設も予定されていますが、供給開始までにはまだ時間を要することから、今後数年間は半導体不足の状態が続くものと予想されます。
新車価格が上昇している
新車価格の値上げも、中古車価格の高騰に影響を与えています。新車の小売価格は毎年上昇を続けており、新車価格の平均価格を2010年と比較すると、2024年は軽自動車が1.47倍、小型車が1.82倍、普通車が1.34倍の価格になっています。
これは前述した半導体の不足や世界情勢の変化による原材料費やエネルギー価格の高騰、機能や装備の追加等によるもので、新車購入のハードルが徐々に高くなっていることが分かります。また、輸入車の一部では、為替(円安)の煽りを受けて値上げが行われているケースもあります。
そのため、新車と比べて比較的安価に購入できる中古車の需要が一層高まっています。
中古車の供給量が減少している
中古車の需要が高まっているにもかかわらず、供給量が減少していることも中古車価格高騰の一因となっています。供給量の減少には大きく分けて二つの要因があります。
一つ目は、トヨタ アルファードやトヨタ ランドクルーザーなどの人気車種のモデルチェンジがここ1~2年で相次いで行われましたが、これらの車種の納車が年単位となっていたり、希望者全員が購入できずに抽選での販売となっています。このため、一部の車種では車を購入したいユーザーに対して十分に車が行き渡らない状況となっており、すぐに手に入れることができる新車のコンディションに近い中古車は新車価格以上の価格で取引されるケースも多くなっています。
二つ目は、ダイハツやトヨタなど自動車メーカーの検査不正に伴い、新車の出荷が停止したことで新車供給も一時的に停止しました。新車の供給が滞ると、乗り換えに伴う買取が行われなくなるため、中古車の供給も減少します。この結果、市場全体での在庫が減少し、中古車業販オークション(AA)での競りが激しくなることで流通価格が上昇します。
これらの要因が複合的に影響し、中古車の供給量が減少している状況が続いています。
中古車の海外輸出が増加している
(表)2019年1月~2023年4月の輸出台数上位10カ国の比較(単位:台)
日本から海外への中古車輸出が増加を続けています。2023年には前年同期比で30%の増加を記録し、特にロシア向けの輸出台数が顕著に増加。輸出台数は昨年過去最高の輸出台数を記録し、今年はそれを上回るペースとなっています。
その大きな要因の一つが、2022年より続くロシア・ウクライナ情勢です。ロシアへの経済制裁により高価格帯の車の輸出は規制されています。さらに欧米や日本などの海外メーカーは相次いでロシア国内での自動車生産の停止や撤退を行っており、ロシア国内では慢性的に新車の供給不足の状況となっています。しかし手頃な価格の中古車は2024年6月時点では経済制裁の輸出規制の対象外となっており、日本の中古車需要が急増しています。
更に2024年に入ってからの為替の変動(円安の進行)により、日本国内の中古車の割安感が高まり、中古車輸出業者が積極的に車を購入するようになりました。中古車業販オークション(AA)での成約平均価格が上昇を続けているのは、国内買取業者と中古車輸出事業者での仕入れ競争が激化したことが要因の一つとなっています。
エネルギー価格が高騰している
エネルギー価格が上昇したことで、ガソリン価格の上昇も続いています。より燃料代が抑えられる低燃費車に乗り換えるニーズが高まっており、中古車の中でも燃費性能の良い軽自動車やコンパクトカー、ハイブリッド車に人気が集まっている状況です。
燃費性能が特に高い小型~中型のハイブリッド車の代表的なモデルであるトヨタ アクアやトヨタ プリウスなどは昨年から今年にかけて相次いでモデルチェンジが行われ、新型モデルの発売されていますが、従来モデルにおいても十分な燃費性能を実現していることから、これらの車種の従来モデルの中古車の人気はモデルチェンジ後も依然として高く、流通価格も比較的高い状況が続いています。
中古車価格の今後の展望
ロシア・ ウクライナ情勢による中古車の海外輸出の活発化、および円安の進行により、中古車需要が高い状況が今後も続くことが予想されます。更に前述したとおり、半導体不足も続いています。
これらの影響により、中古車オークションの成約単価は上昇し続けています。
※2024年6月17日時点のデータ
※オートオークションでの価格をもとに算出
2023年4月と比較して、2024年5月の平均成約単価は1.36倍まで上がっており、円安が続く限りこの状況も続くと考えられます。
以上を踏まえると、中古車の相場は今後も上昇する方向にあると言えるでしょう。
更に、世界的に需要が大きくグローバルに展開されている車種は、国内での販売に割り当てられる台数が少なく、結果として中古車相場の高騰を招いています。
トヨタ ランドクルーザーやスズキ ジムニー、日産 フェアレディZなどの車種がその例として挙げられ、国内では納車が数年待ちや、受注停止になっているものもあります。
こうした状態が長期化するほど、中古車相場も高値を維持すると考えられますが、需給バランスの変化によって価格が乱高下するリスクも認識しておく必要があります。
ユーカーパックで価格変動の予想をチェック
ユーカーパックでは中古車について、「買取相場推移・変動予測」を提供しています。
1ヶ月後から最長10年先までの買取相場価格予想をご覧になれますので、売却を検討しているおクルマについて、ぜひシミュレーションしてみてください。
本記事では、4つのボディタイプにおいて代表的な車種をピックアップし、買取価格が今後どのように変動しそうかについてご紹介します。
軽自動車:ホンダ N-BOX
ホンダのN-BOXは、軽自動車においてベストセラーといえる車種です。特にファミリー層に高い人気を集めており、買取相場は安定的でリセールバリューも比較的高くつけられる傾向にあります。
ホンダ N-BOX(2020年式/2万km)の買取相場予測(2024年6月現在)
時期 | 買取相場価格(予測) | 残価率(最大) | |
---|---|---|---|
現在 | 106.5万円〜136.5万円 | – | – |
1年後 | 96.2万円〜123.3万円 | -10.3万円〜-13.2万円 | 90.3% |
3年後 | 81.3万円〜104.2万円 | -25.2万円〜-32.3万円 | 76.3% |
(2023年6月時点の予測値となります) |
現在は平均106.5万円〜136.5万円で取引されています。
1年後は現在と比べて、約10万円〜13万円ほど価格が低下し、96.2万円〜123.3万円となると予測されています。現在価格との残価率は90.3%です。
3年後は現在と比べて、約25万円〜32万円ほど価格が低下し、81.3万円〜104.2万円となると予測されています。現在価格との残価率は76.3%です。
コンパクトカー:トヨタ アクア
トヨタ アクアは、プリウスに続くトヨタのハイブリッド専用・コンパクトカーとして発売されました。中古車市場でも一定の人気を保っており、流通する台数も多くなっています。JAMA(一般社団法人日本自動車工業会)の年間登録台数でも長い期間、トップ5の台数を記録していました。
2021年7月には初のモデルチェンジが行われました。
トヨタ アクア(2020年式/2万km)の買取相場予測(2024年6月現在)
時期 | 買取相場価格(予測) | 残価率(最大) | |
---|---|---|---|
現在 | 134.8万円〜170.5万円 | – | – |
1年後 | 115.1万円〜145.5万円 | -19.7万円〜-25.0万円 | 85.3% |
3年後 | 85.7万円〜108.4万円 | -49.1万円〜-62.1万円 | 63.5% |
(2024年6月時点の予測値となります) |
現在は平均134.8万円〜170.5万円で取引されています。
1年後は現在と比べて、約20万円〜25万円ほど価格が低下し、115.1万円〜145.5万円となると予測されています。現在価格との残価率は85.3%です。
3年後は現在と比べて、約49万円〜62万円ほど価格が低下し、85.7万円〜108.4万円となると予測されています。現在価格との残価率は63.5%です。
ミニバン:日産 セレナ
日産 セレナは特に改良後の2代目以降、ミニバンにおけるベストセラーとなった車種です。“BIG”、“EASY”、“FUN”をコンセプトに、ゆったりとくつろげる広い室内空間や、使い勝手の良い多彩なシートアレンジなどが高い評価を受け、激戦区である国内ミニバン市場を長年牽引しています。
日産 セレナ(2020年式/2万km)の買取相場予測(2024年6月現在)
時期 | 買取相場価格(予測) | 残価率(最大) | |
---|---|---|---|
現在 | 184.1万円〜229.3万円 | – | – |
1年後 | 167.8万円〜209.1万円 | -16.3万円〜-20.2万円 | 91.1% |
3年後 | 132.5万円〜165.1万円 | -51.6万円〜-64.2万円 | 72.0% |
(2024年6月時点の予測値となります) |
現在は平均184.1万円〜229.3万円で取引されています。
1年後は現在と比べて、約16万円~20万円ほど価格が低下し、167.8万円〜209.1万円となると予測されています。現在価格との残価率は91.1%です。
3年後は現在と比べて、約52万円〜64万円ほど価格が低下し、132.5万円〜165.1万円となると予測されています。現在価格との残価率は72.0%です。
SUV:ホンダ ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルは、2014年の発売当初から人気を集めるSUVです。初代・2代目ともに、ガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルがあります。新車価格はハイブリッドの方が高く設定されていますが、買取価格も同様の傾向が見られます。
ホンダ ヴェゼル(2020年式/2万km)の買取相場予測(2024年6月現在)
時期 | 買取相場価格(予測) | 残価率(最大) | |
---|---|---|---|
現在 | 195.8万円〜242.9万円 | – | – |
1年後 | 186.7万円〜231.6万円 | -9.1万円〜-11.3万円 | 95.3 |
3年後 | 150.8万円〜187.1万円 | -45.0万円〜-55.8万円 | 77.0% |
(2024年6月時点の予測値となります) |
現在は平均195.8万円〜242.9万円で取引されています。
1年後は現在と比べて、約9万円〜11万円ほど価格が低下し、186.7万円〜231.6万円となると予測されています。現在価格との残価率は95.3%です。
3年後は現在と比べて、約45万円〜56万円ほど価格が低下し、150.8万円〜187.1万円となると予測されています。現在価格との残価率は77.0%です。
車をなるべく高く売る方法
見積もりを複数社からとる
車の買取にあたって、現在は業者に持ち込んで売る以外にも様々な方法があります。オークションや個人売買で売ることも選択肢のひとつです。いずれの場合にも、複数の業者から見積もりを取って比較して最も条件の良い業者に任せましょう。
その際、あらかじめ自分の車の相場を理解しておくとスムーズです。自動車メーカーのWebサイトに設けられた査定シミュレーションページから下取り価格相場が確認できます。
また、ユーカーパックでは、メーカー名、車種名を選択すれば、個人情報の入力不要で、直近6ヶ月の最高値やグレード別相場価格、走行距離別・平均買取価格、年式別・平均買取価格などを確認できます。
適切なタイミングで売却する
先ほどまとめた相場価格の予想に加えて、以下のような項目を考慮した時期の売却が賢明です。
売却を検討するとよいタイミング(一例)
- 走行距離が大台(5万km、10万kmなど)に乗る前
- 車検や税金の支払い義務が発生する前
- 車種のモデルチェンジ前
車の走行距離については、年式と同様に短いほど状態が良いと判断され、買取価格が高くなっています。特に10万kmを超えると車が故障しやすくなるといわれており、買取価格が下がりやすくなります。
車検代や車にかかわる税金の支払い義務が発生するタイミングを把握しておくことも大事です。支払いの有無によって、合算して10万円前後の負担費用が変わってきます。自動車税については毎年4月1日に自動車を所有している人に対して課税されます。
また、お持ちの車種のモデルチェンジについても情報を収集しておきましょう。モデルチェンジによって大幅に仕様が変わったり、改善が行われたりした場合、旧型は型落ちとなってしまい、取引価格は下落してしまいます。できるだけ、新型モデルが流通する前に売却するのが良いでしょう。
売る前に、車両状態を整備しておく
売却前に可能なかぎり車の状態を整えておくことが重要です。車内の清掃を行い、査定時に車の印象を上げるように心がけましょう。
また、ホイールやエアロパーツなど、純正品を取り外して社外品パーツを取り付けている方は、査定の際に純正品を持っていることを申告すると、査定評価が上がる可能性があります。
まとめ
今回は、中古車価格の高騰と現況、おクルマを高く売る方法について解説しました。中古車価格は社会情勢や需給バランスに左右されやすいものですが、最適な判断に役立てていただければ幸いです。
中古車は年式が高いほど、また走行距離が長くなるほど売却価格が低下してしまいます。
売却を検討する際は、早めに準備やお店選びの検討を始めることが得策といえます。
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