古いクルマの自動車税が高くなる！13年を経過すると税金はいくら掛かる？

自動車税とは？

自動車税（軽自動車は軽自動車税）は、自動車の所有者が普通車は都道府県、軽自動車は市区町村に年1回納める税金です。

2019年（令和元年）10月から自動車税は「自動車税種別割」に名称変更が行われ、税額が引き下げられました。一方、2019年9月までに初回新規登録した車の場合は従来の税額がかかります。

自動車税の金額は、通常排気量が大きくなるごとに高くなります。2019年10月以降に初回新規登録を行った場合、普通車は基本2万5,000円から11万円の間の金額となります（自家用・乗用）。また、軽自動車は基本的に10,800円の一律（自家用・乗用）となります。

なお、条件によっては基本の自動車税から様々な免税制度によって安くなる（減税）場合や免除（減免）となる場合があります。（「自動車税、重量税を安くする方法」を参照）

自動車税の支払いはいつ？

自動車税は4月1日時点の車検証上の所有者（所有権が付いている場合は使用者）に請求がいくことになります。

普通車は都道府県、軽自動車は市区町村から車の納税のハガキが5月上旬頃に届きます。各自治体によって異なりますが、5月末までの支払い期限となることが多いです。

なお、軽自動車の場合は軽自動車税に還付制度が無いため、4月1日時点での所有者が1年分の自動車税を支払う必要があります。もし2月・3月頃に軽自動車の買い替えや廃車を検討している場合は、軽自動車税を支払わなくても良いよう3月末までに書類手続きをするのが良いでしょう。

自動車税を比較してみよう

下記の表は、乗用車の税額の違いを排気量別で比較した表になります。種別が乗用車、営業用などによって金額は変わります。

また、乗用車は2019年（令和元年）10月1日、軽自動車は2017年（平成27年）4月1日より税額が変更となっており、初回新規登録の期日により税額は異なります。

乗用車税率 早見表（3,5,7ナンバー）

軽乗用車税率 早見表

13年を超えると税金が高くなる

初回新規登録から13年を経過した車は自動車税の税率が高くなります。中古車の場合は購入時期に関わらず新車の初回新規登録から13年目に重課されます。そのため、中古車を購入する際は初回新規登録から13年が経過しすでに重課された税額になっていないかを確認するのが良いでしょう。

また、13年を超えると税金が高くなるのは自動車重量税も同様です。自動車重量税の場合、13年と18年の2段階で税額が上がります。ガソリン車とLPガス車は約15%、軽自動車は約20%高くなり、ディーゼル車は11年経過で約15%高くなります。

なお、ハイブリッド車や電気自動車などのエコカーは自動車税の重課の対象外となり、初回新規登録から13年以上が経過しても税率が高くなることはありません。

普通車と軽自動車で13年経過のタイミングの違い

普通車と軽自動車では「初回新規登録から13年経過」の数え方が異なるため注意が必要です。

普通車の場合

普通車の初回新規登録から13年経過したタイミングは「初度登録年月から12年11ヶ月後に自動車検査証の交付を受ける場合」を13年経過の定義としています。例えば令和4年4月に初度登録の検査を受けた自動車は令和17年3月1日からが重課のタイミングとなります。

気をつけるポイントは初度登録の交付を受けた日に関係なく「交付年月から13年経過する月の1日以降に受ける検査」からとなる点です。

軽自動車の場合

軽自動車の初回新規登録から13年経過したタイミングは「検査年から13年を経過した年の12月以後に自動車検査証の交付などを受ける場合」を13年経過の定義としています。例えば令和4年4月に初度登録の検査を受けた自動車は令和17年12月1日からが重課のタイミングとなります。

気をつけるポイントは初度登録の交付を受けた月日に関係なく「交付年月から13年経過した年の12月1日以降に受ける検査」からとなる点です。

重課でどのくらい高くなるのか比較してみよう

自動車税（乗用車の例）

2019年（令和元年）9月以前に初回新規登録を行った乗用車の場合

軽自動車税（乗用車の例）

2017年（平成27年）3月以前に初回新規登録を行った乗用車の場合

自動車税、重量税を安くする方法

エコカー減税

エコカー減税は、自動車の車両重量に応じて課税される「自動車重量税」、自動車の購入時に取得価額に対し課税される「自動車取得税（環境性能割）」に対して免税または安くなる特例措置です。排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて減税額が変わります。

グリーン化特例

グリーン化特例は、排気量によって課税される「自動車税」が安くなる特例措置です。電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド車、天然ガス自動車（平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減又は平成30年排出ガス規制適合）などが減税の対象となります。

環境性能割

売買などで自動車を取得した取得者に対して課税される税金のことで、2019年10月1日に「自動車取得税」が廃止となり、「環境性能割」が新たに導入されました。税率は自動車の燃費性能等に応じて、非課税、1％、2％、3％の4段階に区分けされています。

新車と中古車で異なる為、税額は変わってきます。新車も中古車も対象となり、中古車の中でも、新しい年式の場合と経過年数が経っている場合で、自動車の価値を算出する掛け率が異なります。

障害者向け減税制度

身体障害者手帳・戦傷病者手帳・愛の手帳（療育手帳）・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は減免を受けることができます。これらの条件に該当する方は詳細を各自治体へお問い合わせください。

自動車税が戻ってくるパターンとは？

買取店での売却時

普通車の場合、買取店などで売却した場合の多くは月割で計算した残りの自動車税を車両代とは別に加算した査定額となります。

軽自動車の場合は自動車税の還付制度がないため査定額に加算されないことが多いです。

廃車にした場合

一時抹消または永久抹消手続きをした場合は月割で計算した残りの自動車税の還付金が発生します。ナンバーを外し陸運局で抹消手続きをしてから1～2ヶ月後に「自動車税還付通知書」が税事務所より届きます。印鑑、身分証明書をもって最寄りの金融機関でお受け取りとなります。還付通知書の有効期限は1年となりますので忘れずに受け取りにいきましょう。

軽自動車の場合は自動車税の還付制度がないため還付金はありません。

重量税が戻ってくるパターンとは？

廃車にした場合（永久抹消のみ）

永久抹消にすると重量税が月割で還付となります。永久抹消は自動車を解体（スクラップ）にしないと手続きができません。車検が残っている車を査定に出したが金額が付かなかった場合などは早めに解体したほうが受け取れる還付金が多くなる可能性があります。

車の乗り換えは自動車税が上がる前がお得！

古くなるほど買取価格は大きく低下

税額が上がる前に乗り換えしてしまうのが良いといえます。

新車登録から10年を超えると、いわゆる「10年落ち」と呼ばれ、一般的に買取価格は大きく低下してしまうケースが多いため、年式が古くなる前に乗り換えるのがおすすめです。

その他のデメリットも…

走行距離が10万キロを超えると、タイミングベルトの交換が必要になったりオイル漏れや異音の発生率が高くなるなど次第に費用のかかる修理が必要なケースが増えてきます。

また、比較的低走行の車であっても、年式が古くなると経年劣化による故障が増えます。例えば、近場を頻繁に乗る場合はエンジンに対する負荷は通常より増えますし、乗っていなくてもブッシュやベルト、パッキンなどのゴム製品は経年劣化でオイル漏れ、異音などの故障につながります。それらの修理費用が増える前に新しい車に買い替えることで結果的にお得になることになります。

登場から13年が経過する代表的なモデルたちをご紹介

トヨタ FJクルーザー

2006年に北米市場にて販売されていましたが、並行輸入で日本でも人気が高まり、2010年に国内で正式導入が開始されたという背景があります。往年の同社クロカンモデルを彷彿とさせる丸目ヘッドランプに、両側観音開きドアが組み合わせられ、非常に個性的なエクステリアデザインとなっています。また、ラダーフレーム構造のシャーシを採用し、悪路走破性は本格的なものとなっています。

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日産 リーフ（初代モデル）

日産初の量産型電気自動車（BEV）として登場しました。大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、当時としては長い200kmの航続距離を実現しました。世界的な電気自動車ブームの先駆けとなった一台といえます。

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日産 ジューク

世界的に人気の高いクロスオーバーSUVモデルのひとつです。個性の強いエクステリアデザインが特徴で、ヨーロッパで特に高い人気を誇ります。採用された異型4灯ヘッドランプはその後世界各国の自動車メーカーのデザインに大きな影響を与えました。

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ホンダ CR-Z

走りの楽しさと優れた燃費性能を両立したクーペタイプの新型ハイブリッドカーとして登場しました。1.5リットル i-VTECエンジンとホンダ独自の小型・軽量なハイブリッドシステム IMA（インテグレーテッド・モーター・アシスト）を組み合わせ、低燃費と高い走行性能を実現しています。クーペタイプならではの軽量・高剛性ボディと空力性能の高さによる高いハンドリング性能も魅力です。2010-2011 日本カーオブザイヤーを受賞しました。

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スズキ スイフト（3代目モデル）

エクステリアは先代を踏襲しつつ新プラットフォームを採用し、走りの良さに磨きがかかりました。その後に登場したスポーツモデル「スイフトスポーツ」も人気車種となりました。2011年次RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

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