【2026年9月号】ユーカーパック中古車相場レポート|8月の動向と10月の見立ては?
こんにちは!ユーカーパック 中古車相場レポート編集部です。
「クルマを売るなら、いつが一番得なのだろう?」
そんな疑問のヒントになるよう、ユーカーパックのオークションで実際に成立した取引データと、日々市場を見ている現場スタッフの声をもとに、中古車相場の「いま」を毎月お伝えしていきます。
売り時を考える材料として、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

2026年8月の中古車相場について
全体では、前年よりやや高い水準
中古車市場全体では、1台あたりの平均取引価格が前年をやや上回る月となりました。
理由のひとつは、ここ2〜3年続いている円安による海外需要です。
日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)の発表によると、2025年の中古車輸出台数は170万8,604台(前年比+9.1%)で、3年連続で過去最高を更新しました。2023年に大きく伸びたあとも、高い水準が続いています。
| 期間 | 輸出台数 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2023年 | 153万6,472台 | +24.3%(過去最高) |
| 2024年 | 156万6,621台 | +2.0%(過去最高) |
| 2025年 | 170万8,604台 | +9.1%(過去最高) |
| 2026年7月(単月) | 14万11台 | 前年同月比-6.9% |
2026年に入っても輸出は高水準ですが、7月は中東情勢の影響でUAE向けが大きく減少し、前年同月比で6.9%減となりました。
一方でロシア向けは前年同月比で4割増と再び伸びを見せるなど、国によって明暗が分かれています。
| 順位 | 国 | 輸出台数 | 前年比 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | UAE(アラブ首長国連邦) | 25万2,637台 | +11.7% | アフリカ・中東へ向かう中古車貿易の中継地(ハブ)として最大の輸出先。 |
| 2 | ロシア | 18万6,584台 | -6.3% | 現地の自動車リサイクル税引き上げの影響で減少したものの、依然として第2位。 |
| 3 | タンザニア | 11万7,489台 | +53.8% | 日本と同じ「左側通行・右ハンドル」の国。資源高を背景に需要が急増。 |
海外需要の高まりは、国内の買取相場を押し上げる要因でもあります。売却を考えている方には追い風ですが、次の車を買う側から見ると、中古車の価格も上がりやすい環境が続いています。
出典:日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)公表の中古車輸出台数(車両価格20万円以上)をもとに作成(日本自動車会議所「2025年の中古車輸出、9.1%増の170万台」/同「2024年の中古車輸出、前年比2%増の156万台」)。2026年7月の単月値はJUMVEAおよび財務省「貿易統計」の公表値(jumv.net)。
ユーカーパックは、成約した車の価格帯の構成が変わった月
ユーカーパックのオークションにおける8月の成約数は前年を上回った一方で、1件あたりの平均成約金額は前年を下回りました。

要因は相場全体が下がったことではなく、高価格帯(300万円以上)の成約数が前年より少なく、中価格帯(100万〜299万円)以下の成約数が多かったことにあります。
中価格帯以下の成約数は3年連続で増加しています。世間一般で言われる「コスパ重視で、手頃な価格の中古車がよく選ばれている」というトレンドが、ユーカーパックのオークション結果にもそのまま表れています。
平均値だけを見ると下がったように見えますが、成約数は前年を超えています。
相場全体が崩れたというより、取引の中心が中価格帯へ移ったことで平均値が下がったと見るのが自然です。
結論:8月は売り手に不利な相場ではない。ただし高価格帯は値上がりを待つべきではない
8月の中古車相場は、売却を考えている方にとって不利な環境ではありませんでした。
相場全体は前年よりやや強く、ユーカーパックの成約数も前年を超えています。買い手が付きやすい状況でした。
ただし、「もう少し様子を見よう」と売却時期を先延ばしにするのはおすすめできません。中古車は時間の経過(年式や走行距離)とともに価値が下がるのが原則だからです。
- 中価格帯(100万〜299万円): 成約数が3年連続で増えている、現在もっとも需要の厚いゾーンです。
買い手が非常に多いため、状態の良いうちに売却することで納得のいく条件を引き出しやすい状況でした。 - 高価格帯(300万円以上): 買主の「コスパ重視」の傾向から取引の中心が中価格帯へ移っており、需要は落ち着いた動きを見せていました。
また、ランキング上位のアルファードやヴェルファイアのように、流通台数の増加に伴って価格が安定してきた車種もあります。
中古車の価値は時間が経つほど下がっていくため、売却を延ばすよりも、装備や整備記録などのアピールポイントを整えて早めに査定を受けることが高額査定に繋がります。
ユーカーパック入札数ランキング
先月(2026年8月)のユーカーパックのオークションは、おかげさまで大盛況となりました!
ランキングに併せて、注目の車種もピックアップしてお伝えします。
▼ユーカーパック 2026年8月 オークション入札数ランキング
| 順位 | メーカー | 車種 |
|---|---|---|
| 1 | トヨタ | アルファード |
| 2 | ホンダ | N-BOX |
| 3 | トヨタ | ヴェルファイア |
| 4 | トヨタ | プリウス |
| 5 | トヨタ | アクア |
| 6 | 日産 | セレナ |
| 7 | ダイハツ | タント |
| 8 | トヨタ | ランドクルーザープラド |
| 9 | トヨタ | ヴォクシー |
| 10 | BMW | 3シリーズ |
アルファード・ヴェルファイアは人気継続。ただし価格は落ち着く傾向

アルファードとヴェルファイアは今回も入札数が多く、買い手の関心は相変わらず高い状況です。
一方、市場に流通する台数が増えているため、以前のような突出した高値は出にくくなり、価格は安定する方向にあります。
購入側から見れば「無理に高値で買わなくても、他に条件の合う車両を探せる」状態になるためです。
また、現在はグレードだけでなく、後席モニター、プレミアムサウンド、電動ステップなどの装備内容が査定額を左右するケースもあります。
売却前に装備を整理しておくと、車両価値を伝えやすくなります。
2026年9月以降、冬に向けた相場の見立て
現時点では大きな相場変化の兆候なし
例年、お盆などの長期休暇明けは市場の動きがいったん落ち着きます。
今後の相場の値動きについては、お盆休み明け数週間の市場動向を見極める必要があります。現時点では、相場全体が大幅に上昇する明確な材料は多くありません。
秋から冬にかけてはSUV需要に注目

一方で、9〜11月は冬需要を見据えた仕入れが進む時期です。
特にトヨタ ヤリスクロスやホンダ ヴェゼルなどのSUVは、国内外で需要が高く、冬に向けて注目されやすいカテゴリーです。
SUVの売却を考えている方は、買取店の仕入れが活発になるこの時期に、一度相場を確認しておくとよいでしょう。
年末と年明け、売るならどっち?
9〜12月は、市場全体の取引価格が落ちにくい時期です。ただしこれは市場全体の話で、1台1台の車の価値は、日数が経つにつれて少しずつ下がっていきます。
年が明けると、車は年式上「1年古い車」として扱われるため、お車の状態や車種によっては査定額に影響することがあります。
同じ車でも、12月中に売る場合と1月以降に売る場合で評価が変わる可能性があるため、年末に売却を検討している場合は、年をまたぐ前に査定額を確認しておくと判断しやすくなります。
「売ろう」と思ったタイミングを逃さず動くことが、結果的に高額査定につながります。
中古車は年式も価値を左右する大きな要素です。売却時期を迷っている場合は、「相場が上がるか」だけでなく、時間の経過による車両価値の低下も含めて考えることが大切です。
2026年9月号のまとめ
- 8月の中古車市場は、円安による海外需要を背景に前年よりやや強い水準。
- ユーカーパックの成約数は前年超え。中価格帯の取引が増えた結果、全体の平均成約金額は前年を下回った。
- 入札数上位のアルファード・ヴェルファイアは、流通台数の増加で高値から落ち着きへ。
- 冬に向けてはSUVが強い見込み。売却は、買取店の仕入れが活発になる9〜11月がチャンス。
- 年をまたぐと「1年古い車」の扱いに。年末に売るなら、年内に査定額を確認しておくのがおすすめ。
- 売ろうと思ったら早めに動くのが得策。まずは愛車のいまの価値をチェック!
車を売るならユーカーパックにおまかせ!

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輸出の勢いには一服感があるものの、円安を背景にした海外需要は、いまも相場を下支えする要因のひとつです。
輸出が盛んで国内に残る中古車が限られる状況が続く限り、相場が急に大きく崩れる展開は考えにくいと見ています。