ローンが残っている車でも売却は可能！状況別の流れを徹底解説します

ローンが残っている車は売却できるのか？

結論から申し上げると、ローンが残っている車（ローン返済中の車）でも売却することは可能です。しかし、ローンを完済できている車に比べると、確認しなければならないポイントがいくつかあります。

例えば、「売却価格がローンの残債を超えるかどうか」「所有権が自分にあるかどうか」は、ローン返済中の車を売却するうえで、必ず確認する必要がある項目です。

ポイントはローンの残債がどれくらいか

まず、ローンの残債額によって異なる対応方法を解説します。

ローンが残っている車を売却する際、ポイントはローンの残債がどれくらい残っているかです。具体的には、車の売却価格がローン残債を超えるか否か、が重要となります。

売却価格がローン残債を超える場合

車の売却価格がローン残債を超える【車の売却価格＞ローン残債】の場合、売却して得た資金をローンに充てれば完済できるため、問題なく売却することが可能です。

ローン完済の手続きが完了した後に、車を中古車買取店などの売却先に引き渡します。

売却価格よりローン残債の方が多い場合

一方、車を売却価格よりもローン残債の方が多い【車を売却価格＜ローン残債】場合、ローン残債を売却価格でまかなうことができないため、スムーズに売却先に引き渡すことはできません。

そのため、まず第一に検討すべき選択肢は、ローン残債から車の売却価格を引いて、残った金額分を現金で支払うことです。

現金を用意する必要がありますが、売却価格がローン残債を超えない場合には最もおすすめの完済方法です。

もし現金が用意できない場合に検討すべき2つ目のの選択肢は、別のローンを組んで車のローン返済に充てることです。この場合、用途が自由なキャッシングやカードローンなどを借り入れることが一般的です。

一点、キャッシングやカードローンは、車のローンよりも金利が高いことがあります。焦ったまま高い金利で借り入れてしまわないよう、注意しましょう。

他にも、売却した後に新しい車を購入する場合には、オーバーローンを組むという選択肢もあります。

オーバーローンとは、車の乗り換えをする際に、新しい車のローンに今の車のローン残債を上乗せして組み直す方法のことです。

ただし、オーバーローンを組むには審査があり、一般的にマイカーローンなどよりも通過するのが厳しいといわれています。

オーバーローンは、乗り換えをする多少の余裕がある方が利用するケースが大半なので、頭金を利用して毎月の返済額を減らせば、審査通過の可能性が上がります。

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所有権の有無による対応

次に、所有権の有無によって異なる対応を解説します。

車の売却を選択する権利は、車の所有者にあります。しかし車のローンを組む際、完済するまでは車の所有権がディーラーなど自分以外になっていることがあります。

この場合にローンが残っている車を売却する際には、少し面倒な手続きをしなければなりません。

こちらについて、詳細に見ていきましょう。

所有権＝自分の場合

車の所有権が自分の場合は、残債が残っていてもスムーズに売却することが可能です。

銀行が提供しているマイカーローンであれば、車の所有権は自分であることがほとんどです。

したがって、ローンをマイカーローンで組んでいる場合は、残債が残っている場合でも所有権は自分にあるため、手続きをそのまま進めることができます。

ただし、マイカーローンであっても完済前にしてはいけない禁止事項を設けている場合があります。こちらの確認を忘れずに行いましょう。

所有権＝自分以外の場合

一方で、車の所有権が自分以外の場合は、車の売却にあたって所有権を自分に移す、もしくは所有者の合意が必要となります。

例えば所有権が家族・知人にある場合は、売却したい旨を説明すれば同意がもらえるかと思います。ただし口頭合意だけでは売却できません。委任状や合意書などの書類を準備し、記入・押印をしてもらいましょう。

一方、ディーラーなどでローンを組んでいる場合は注意が必要です。その場合、支払い方法がフルローン（車両価格の全額を支払う）、残価設定型ローンを問わず、所有権が自分ではなくディーラーなどの販売店になっていることがほとんどです。

そのため、車のローンを完済したうえで名義変更をしないと、売却することができません。

また、残価設定ローンの場合であっても、基本的にはディーラー以外の中古車買取店での売却も可能ですが、契約内容によっては売却先を購入したディーラーのみに限定しているケースもあるため、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

なお、残価設定型ローンについては、こちらの記事で詳細に解説しております。

ローンを完済しているのに名義が自分になっていない場合は？

補足となりますが、ローンを完済しているにもかかわらず名義が自分以外になっていることがあります。しかし、これは決して販売店の不備ではありません。

所有者の変更は完済時に自動で行われるのではなく、自分で所有権を変える手続きをとらなければなりません。

ローンの完済後に変更手続きに関する書類が届く場合が多いので、これらの見落としをしないようにしましょう。

ローンが残っている車を高く売る方法

ローンが残っているのであれば、できるだけ高値で売却してローン返済に充てたいものです。そこで最後に、ローンが残っている車をできるだけ高く売却する方法を4つ紹介します。

これらを実行することで少しでも資金を獲得し、ローン返済に活用しましょう。

最適なタイミングで売却する

ローンが残っている車を高く売る方法の1点目は、最適なタイミングで売却することです。

例えば、新車を購入してから5年未満に売却することで、高値売却の可能性が格段に上がります。

また、総走行距離50,000kmを超える前に売却することでも、より新車に近い状態として見られるため高値売却できることが多いです。

他にも、中古車購入のニーズが高まる新生活が始まる前に売却をすると、在庫を確保したい中古車買取店から高額査定を付けてもらえることがあります。

このように、売却するタイミングを工夫することで、より高値売却・高価買取を実現する可能性が高まります。ぜひ実行してみてください。

売却前に少しでもきれいにしておく

2点目は、売却前に車を少しでもきれいにしておくことです。

車を査定するのは人の目です。そのため、マニュアルはあれど査定者が感じる印象によって査定額が左右されることは珍しくありません。

例えば、車内の小物を整理したり、砂やゴミを掃除する、外装の汚れを落としておく等の心がけは簡単に出来るのでおすすめです。

しかしながら、きれいにしたいがために高額の費用を捻出するのは避けましょう。掛かった費用を査定額の上昇分で回収できない確率が高いです。あくまでも費用をかけずに簡単にできるきれいにする方法を実行しましょう。

説明書やスペアキーは無くさないようにする

3点目は、説明書やスペアキーは無くさないようにすることです。

車を購入した時に付いてくる説明書やスペアキーをもし紛失してしまった場合、査定額が減額される場合があります。したがって、無くさないよう大切に保管しておくことが望ましいです。

少しでも高く買取をしてくれる業者を見つける

4点目は、少しでも高く買取をしてくれる業者を見つけることです。

中古車買取店によって、今どの車が欲しいかという状況は異なります。例えば、軽自動車の在庫が少ないときには軽自動車の買取に力を入れますし、雪が降る地域の店舗であれば4WD車の買取に注力するでしょう。

しかし、自分が売りたい車と相性がいい店舗に出会うためには、1店舗だけの見積もりで決めていては叶いません。そのため、必ず複数店舗から相見積もりを取るようにしましょう。

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