中古車を買うときの注意点は?より良い車を選ぶポイントまとめ

中古車の購入を検討している方に向け、より安全で長く乗ることができる1台を見つけるために、考えるべき注意点を解説していきます。

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中古車購入の流れ

中古車の購入にあたっての流れを大まかに分けると、このようになります。

  1. 予算を決める
  2. 車の条件を決める
  3. 中古車を探す・選ぶ

各項目ごと、意識すべきことをまとめていきます。

予算を決める際の注意点

予算の決め方

中古車の購入を検討するにあたって、まずは予算を決めておきましょう。

車の購入には車体価格のほかに「法定費用」と「手数料」といった諸費用が必要になります。
予算は諸経費分(車両価格プラス20万円前後)を含めた支払い総額で、ローンの場合は月々の支払金額も把握しておきましょう。

中古車は同じ車種でも車の状態や年式などが1台ごとに異なるため、より条件のいい中古車を選びがちですが、好条件の中古車ほど高額になってきます。あらかじめ決めた予算内で購入できる中古車を選ぶことが大切です。

車の条件を決める際の注意点

車種を選ぶ

最適なクルマを選択できるよう、利用シーンやスペック面から購入したい車のイメージを持っておきましょう。

乗車人数

まずは家族構成などから乗車人数から考えましょう。必要なシート数があり、かつ持て余すことのないタイプのクルマを選ぶことが大切です。

また運転手以外に子どもや高齢者を乗せる場合は、乗降性を考慮したモデルを選べると良いです。

利用シーン

同様に、どのような目的でクルマを利用するのか考えます。日常の買い物や通勤等の街乗りメインになる方もいれば、長距離運転・高速道路を走ることがメインになる方もいらっしゃると思います。

維持費用・環境

燃料代や税金、整備にかかる費用についても比較しておきましょう。特に大排気量の車、燃費の悪い車ほど、必要な金額が高くなってきます。維持が難しくならないよう、購入前にシミュレーションしておきましょう。

もし新規にクルマを購入するならば、駐車する場所もセットで探さなければなりません。車両サイズが大きかったり、駐車スペースが狭い場合には選んだクルマを入庫できない場合があります。

以上の項目を考慮すると、ある程度希望に叶う車種やボディタイプがみえてきます。各ボディタイプごとの特徴を表でまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

ボディタイプ別比較

ボディタイプ 軽自動車 コンパクトカー ミニバン セダン ステーションワゴン SUV
特徴 小型・軽量で燃費性能がよい 軽自動車より大きく、室内空間が広い
小回りがきき運転しやすい
室内空間が広く、荷物を多く積める 走行安定性や乗り心地に優れている 車体が長く広い作りになっている
ミニバンとセダンの中間の性能を持つ
悪路の走破性や広い室内空間
デザイン性に優れている
乗車人数(目安) 2~4人 4~5人 5~8人 4~5人 4~5人 5~8人
中古車(3年落ち)価格(目安) 70~170万円 90~170万円 140~325万円 135~300万円 135~185万円 215~315万円
新車価格(目安) ~200万円 ~300万円 400万円~ 300万円~ 400万円~ 300万円~
代表的なメーカー スズキ、ダイハツ、ホンダ トヨタ、日産、ホンダ トヨタ、日産、ホンダ トヨタ、メルセデスベンツ、BMW トヨタ、スバル、マツダ トヨタ、日産、スバル、マツダ、三菱
向く人・用途 都市部での短距離移動、
初めて運転する人
ファミリーカーとして、
都市部と郊外の移動
大人数での利用、家族旅行 ビジネスシーンでの利用、
高速道路など長距離移動
大人数での利用、荷物の積載、高速道路など長距離移動 アウトドア、大人数での利用、
長距離移動

※2023/5/15現在

中古車選びの注意点

実際に車を探していく方法として、条件をある程度決めてから、中古車情報サイトで、年式・走行距離・車のコンディション等の条件で予算にあった車を見つけるのが効率的です。

中古車を探す

カーセンサーを利用する方法

カーセンサーのWebサイトにアクセスします。

②ボディタイプを選択します。

③地域、価格を指定します。

「▼もっと詳細な条件を追加する」を押すと、さらに細かな条件を指定して検索を行えます。

④オレンジ色の「〇〇台 検索する」ボタンを押すと、検索結果が表示されます

グーネットを利用する方法

グーネットのWebサイトにアクセスします。

②ボディタイプを選択します。

③都道府県、価格帯を指定します。

「詳細条件で絞り込む」を押すと、さらに細かな条件を指定して検索を行えます。

④赤色の「〇〇台 絞り込む」ボタンを押すと、検索結果が表示されます

店選びの注意点

中古車の購入では、信頼できる販売店から購入し、スムーズに納車できるかを調べることが重要です。

トラブルを防ぐためには、特に「対応の仕方」「諸費用を大きく乗せていないか」「おとり在庫がないか」をチェックすることが大切です。

来店前に、ホームページや利用者の口コミをチェックすることをおすすめします。販売店のホームページにおいて写真のみならず車両に関する情報が多く掲載されている販売店や、来店時に質問した際に正直に教えてくれるような店員がいれば、お客様目線の対応がきちんと行われており信頼できるといえます。

また、見積もりを取った際は、諸費用に過剰な利益を乗せていないかを確かめましょう。

車庫証明書の代行費用は20,000円前後、納車陸送費は、車で30分圏内であれば、大体5,000~10,000円、30分超2時間以内の距離であれば、10,000~30,000円が相場でしょう。

購入した車は洗車やクリーニングをしてから納車されますが、こちらも諸費用の中に含まれます。大体50,000円以内が相場と言われています。

もしガラスコーティングやウインドウの撥水加工などを依頼すると、別途5万円程の費用がかかってきます。参考ではありますが、一般的な相場といえる範囲内で請求されているか、見積書で確認してください。

立地面では、なるべく遠方の店舗よりも訪問できる距離の店舗を優先しましょう。現車チェックや試乗のほか、契約、納車、購入後のメンテナンスが便利になります。

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中古車選びの注意点

修復歴車や冠水車、塩害・雪害車を避ける

車両状況に瑕疵のあるクルマはなるべく選ばないようにしましょう。後々想定外の不具合や故障につながる可能性があるためです。

修復歴があるクルマとは、骨格部位(フレーム・クロスメンバー・インサイドパネル・ピラー・ダッシュパネル・ルーフパネル・フロア・トランクフロア)が損傷し、修復されているものを指します。

車両状態を見極められない初心者は避けておいたほうがいいでしょう。

走行距離・年式を確認する

基本的に、低年式・過走行であるほど中古車の価格は安くなりますが、長く乗り続けるには適しません。長く乗り続けるのであれば、若干価格は高くなっても年式が新しく(高年式)、走行距離の短いクルマを選ぶことをおすすめです。

ただし、年式が古いのに走行距離が短い場合は長年放置されていた可能性があります。年式と走行距離のバランスを見て検討するようにしましょう。

車両保証の有無を確認する

車両保証付きの車であれば、万が一故障した場合でも保証範囲内であればユーザーの負担無く修理が可能です。中古車販売店側としても注意深く検査をしていると考えられるためおすすめです。心配な場合には保証をつけておけば安心でしょう。

先述したような故障車ですと、本来受けられる保証の対象外になる場合があります。特にエンジン等の機関系など、どこまでの範囲を車両保証でカバーしてもらえるのか確認しましょう。

車検の有無と期限を確認する

中古車の中には車検が無いものや車検の残りの期間が短くなっているものがあります。
車検には少なくとも5~6万円程度の費用が掛かってしまうため、予算を超えないか注意が必要です。

記録簿のない車を避ける

車の修理・点検などの履歴が記録されている「記録簿」があるか調べましょう。前の持ち主による整備、エンジンオイル交換の時期を確認できるため、車の状態を把握できる記録簿のある車が安心です。

車両状態を確認する

車体の傷や汚れ、錆や塗装の浮き、タイヤがすり減っていないかなどを、現車を見て確認しておきましょう。

内装に関しては、前・後部のシートが破れたりほつれたりしていないか、シミがないか、ヘタリ具合はどうか、実際に座って確かめてみましょう。

また、ナビ・オーディオなどの電装品、オプションパーツの不具合については、現車確認や試乗で確かめることが難しいため、店員に問題がないかを尋ねておくと良いでしょう。

試乗を行う

中古車の販売にあたっては、試乗ができないケースもあります。

事前に店舗へ確認し、もし試乗が可能であれば、アクセルやブレーキの効き具合、ハンドルの操作性、エアコンの状態などを実際にチェックしましょう。また走行中、異音や異臭がしないかを意識して確かめましょう。

まとめ

今回は、中古車を購入する上でのポイントや注意点・リスクと、賢く中古車を購入するための秘訣について説明しました。中古車は、新車と違って品質が一定の水準ではありませんが、探し方や選び方次第でお得に購入することができます。

用途に合った車種を把握するとともに、修復歴車などのリスクのあるものを避けることを意識しましょう。また、契約にあたって必要な書類を準備しておくことで、スムーズに購入から納車の流れをクリアできます。関連記事も参考に、安全に乗れる中古車を手に入れていただければ幸いです。

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