初心者必見!中古車の選び方 走行距離と年式 7大ポイント

中古車は新車と比べると価格も安いため、免許を取り立ての初心者やまだ中古車を購入したことがない方でも比較的気軽に購入することが可能です。

その際、どのような点に気をつけて中古車を選べばよいのでしょうか?中古車選びで見るべき7つのポイントや、お得に購入できる時期などについて解説します。

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中古車を購入する前の基本

新車と比べて価格が安い中古車市場は人気が高く、初心者ドライバーだけでなく一般ドライバーの利用も多い一大マーケットと言えます。

中古車は、同じ予算でも新車よりも選択肢が豊富であることが、中古車の人気が高い要因です。

一方で、中古車には年式や車種まで本当に様々な選択肢があるうえに、さらに同じ車でも状態の違う個体も豊富にあるがゆえに、車選びに失敗してしまう可能性もあります。

そこで、中古車を購入する前にまずどんな点を考慮しておけばよいのか、失敗しないための基本を押さえておきましょう。

車が欲しい理由を明確にしよう

まず決めなければならないのは、想定される乗車人数でしょう。1人で乗るか、恋人や夫婦二人で乗るのか、あるいは子供も含めた家族で乗るための車かによって、車の選び方自体が大きく変わってきます。

休日に家族で乗ることを目的とするのであれば、荷物スペースの多いミニバンやステーションワゴンを、一人用であれば軽自動車やコンパクトカーが選択肢に入るかもしれません。

また、通勤用などで長い距離を走ることが目的なら、ハイブリッドカーなどの燃費の良い車を選ぶことでガソリン代を節約できます。

何のために車が欲しいのかは明確にしておかないと、購入してから不便を感じることになりかねません。目的を絞ることで必須となる条件を整理しましょう。

予算を先に決めておこう

購入前におおよその予算も決めておきましょう。

なぜなら中古車といっても、車検代、駐車場代、自動車税、ガソリン代などはかかってきますので、予算を曖昧にしておくと、これらの購入後にかかる諸費用によって家計を圧迫する可能性があるからです。

予算と目的を明確にすることで、インターネットで車を探すときの絞り込みや、中古車販売店・ディーラーとの相談もしやすくなります。

またローンを組む場合の目安にもなりますので、家計状況や収入から、いくらまで予算を出せるのかを明確にしておく方が、失敗しにくくなります。

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中古車をお得に購入するために

中古車は常に同じ値段で売られているわけではなく、季節によって価格が上下したり、需給バランスの変化によって価格が急落したりします。

これらの情報を知っておけば、中古車を安く買う際に役立つので、ぜひ覚えておきましょう。

4月~5月は中古車が安くなりやすい

車の市場は新車も中古車も変わらず、新生活準備が始まる2~3月初頭が最も需要が高い傾向にあります。

従ってそれを過ぎた直後の4月~5月にかけては需要が少なくなり、かつ売れ残った車の値下げが始まるため、価格が安くなりやすいのです。

この時期は中古車を購入するのに狙い目といえます。

次点では、3月と9月の決算期です。この時期は中古車業者も一台でも多く車を売ろうとして、価格を下げることがあるので狙い目です。

なお、最初に説明した通り、2~3月初頭は需要が高く、価格も高い傾向のため、3月の決算期を狙うのであれば、3月中旬から後半での購入を検討しましょう。

フルモデルチェンジ後も価格が下がりやすい

一般的に、車は5〜7年ほどの周期で『フルモデルチェンジ』をします。同じ車種の車を、時代に合った性能やデザインに一新するのがフルモデルチェンジです。

フルモデルチェンジ後の車は前モデルとは別の車といえるほど、性能やデザインが変わる場合もあり、型落ちとなる前モデルの需要は一気に減退し、販売価格も下がります。

参考:リセールバリュー・残価率 ランキング | ユーカーパック

フルモデルチェンジを機に前モデルから新モデルへと買い替えをするユーザーも多く、中古車市場では前モデルの在庫は増えるのが通例です。

そのため、フルモデルチェンジ後は前モデルを安く購入できるタイミングであると言えるでしょう。

試乗車落ち・代車落ちや不人気車を選ぶという手も

中古車市場には、ディーラーで使われていた試乗車や代車が流通する場合もあります。

いわゆる「試乗車落ち」や「代車落ち」は一般的に同じ年式の中古車より走行距離が短く、ディーラーによる整備も行き届いているため、状態は非常に良好です。

試乗車落ちや代車落ちは通常の中古車と比べると高額な場合も多いですが、前オーナーが不明な中古車よりもはるかに安心して購入できます。

また、中古車を安く手に入れるという意味では、市場ニーズの低い、いわゆる「不人気車」は狙い目です。不人気車であれば、状態のよい安価な個体が見つかります。

個人売買ならさらにお得に

車の販売価格には、売り手の売却価格に、中古車の買取店、業者オークション、販売店費用などさまざまな中間マージンが上乗せされています。

一方、個人売買であれば、そうした中間コストがかからないため、安く車を購入できます。

しかし、個人と個人での取引になるため、売買の手続きも煩雑で、トラブルも多いという問題もあります。

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中古車選びで見るべき 7大ポイント

中古車選びで見るべきポイント

中古車の価格を決める『査定』では、実は見るべきポイントはどの業者も共通して決まっています。

この査定は中古車を購入後の乗りやすさや性能、寿命を見る上でもとても大切な項目です。したがって、これらの項目をチェックすることで、良い車、掘り出し物の車を見つけることができます。

  1. 走行距離
  2. 年式(初度登録年月)
  3. 外装と内装の状態
  4. 電装系・車内装備の動作状況
  5. タイヤの状態
  6. 車検の残期間
  7. 定期点検整備記録の有無

それぞれの項目について、具体的に見ていきましょう。

価格に大きく関わる 走行距離

車は走れば走るほど部品は消耗していき、故障のリスクが高まります。基本的に走行距離の短い中古車ほど状態がよく高価で、走行距離の長い中古車ほど安価です。

走行距離は1年で1万kmほどが通常水準と考えられるため、この水準を超えて走行している個体は安価ですが、故障のリスクは高めであることに注意しましょう。

逆に、低年式にもかかわらず走行距離が短すぎる個体は、程度が良い極上車の場合もあれば、ガレージに長らく放置されてサビが進行してしまっているケースもあります。

また、中古車の価格は3万km・5万km・10万kmといった大台に乗ると、大きく下落すると言われています。そのため、大台に乗った直後の中古車は狙い目です。

ただし、10万kmを超える場合は、故障のリスクがかなり高くなると言われているため、この走行距離を超えるようでしたら、その車の購入自体を検討する必要があるでしょう。

状態の良さに関わる 年式

車は使用すれば走行距離が伸びていくため、低年式車(年式の古い車)であるほど走行距離も長い傾向があり、安価ではありますが劣化は進んでいます。

複数のオーナーが乗った車は傷みやすい傾向にあるため、低年式車では『ワンオーナー車』を優先してチェックしましょう。

4〜6年落ち程度のワンオーナー車なら、目立つ傷や汚れがなく、足回りも問題ない個体が見つかります。1〜3年落ちの個体より大幅に安いケースもあるため、狙い目といえるでしょう。

外装と内装の状態

外装については、傷や凹み・歪み、ボディの色あせなど元の状態から比べて、見た目で劣化している中古車は価格が安くなる傾向にあります。

売却されたときにある程度の修復はされますが、細かすぎる傷や凹みは放置されることも少なくありません。

購入後に自分で修復を考える場合は、その金額を購入価格に上乗せして考えなければならないでしょう。

もっとも中古車の場合、傷や凹みがついていることは珍しくはありません。そのため中古車を購入するのは、こういった傷がある程度気にならない人が向いているとも言えます。

また、内装についても、販売されるにあたってはある程度清掃はされますが、タバコやペットの匂い、染み、汚れが残っている場合もあります。そういった車は価格が下がる傾向にあります。

実際に乗車してみると気になる場合も多いようですので、前もってこれらの状態はチェックしておきましょう。

電装系・車内装備の動作状況

特にインターネット経由での購入の場合は、現車確認や試乗できないことが多いため、査定項目内にある電装系の動作確認項目をきちんとチェックしておきましょう。

電装系でチェックしたい項目としては

  • パワーステアリング
  • ウィンカー
  • ワイパー
  • パワーウィンドウ
  • ヘッドライト、テールライト等

これらの動作不備についての記載がないか、確認しましょう。

また車内装備の内容もチェックポイントの一つです。

エアコン、カーオーディオやカーナビ、バックカメラ、ETC、電動スライドドア、サンルーフ等も動作確認が必要です。

査定項目の内容を確認するとともに、納車時に査定内容と違いがないかしっかり確認しましょう。

タイヤの状態

市場で販売されている中古車の多くは、新品のタイヤには交換されずに前のユーザーが使用していたタイヤがそのまま装着されています。

そのため、中古車購入の前にはタイヤの状態はチェックしておきましょう。

ユーカーパックの査定例で説明すると、タイヤの状態は

  • 車検対応 …タイヤ溝1.6mm以上
  • 車検非対応 …タイヤ溝1.6mm未満
  • 要交換 …タイヤ溝無し、タイヤ側面にひび割れあり

と表記しています。要交換以外は通常走行に大きな影響はありませんが、車検対応以下は雨の日の走行などに注意が必要です。車検非対応、要交換については、次回車検の前にタイヤ交換が必要になります。

車検の残期間

中古車を購入した際に、名義変更の前にまず車検に通さなければいけない義務があるため、車検が通っていない中古車でも心配する必要はありません。

一方、車検の残っている車の場合は車検の残りの長さに注意が必要です。

車検費用は検査を依頼する場所(ディーラー、車検専門店、ガソリンスタンド、整備工場のいずれか)によって変わりますが、おおむね5~10万円程度かかります。

もし車検切れが近いとなると、購入費用も抑える必要が出てきてしまうかもしれません。

将来的に車を買い替えることも想定して、所有期間中に車検を何回受けるかについても検討をしておく必要があります。

定期点検整備記録簿の有無

定期点検整備記録簿とは、12ヶ月点検、24ヶ月点検といった法定点検の際の整備記録です。

定期点検整備記録簿を見れば、きちんと整備されているか、点検の際にどういった部品を交換しているかで、事故や故障の履歴がわかるので、購入するときも、車の状態がわかりやすく安心です。

もしこれがない場合は、そうしたこれまでの車の修理歴、点検歴が見えないということにもなります。

定期点検整備記録簿なければ必ず管理状態が悪い車とも一概に言い切れませんが、初心者のうちは、あるものを選ぶほうが安心です。

第三者による車両評価もあると安心

中古車販売店、車の販売者などが行っている車両評価は、より高く、より多くの人に購入検討をしてほしいので、判断基準が甘くなるのではないか?という心配もあります。

そのため、第三者の車両評価があれば、より情報に信用性が増します。

ユーカーパックでは、査定員が専用の査定アプリを使って同一基準で400以上の項目をチェックし、総合評価を算出しています。

このような第三者による査定を自ら公開している事業者もありますので、公正な評価を公開している業者を選ぶことも中古車購入におけるポイントと言えるでしょう。

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中古車購入で気になる修復歴の有無

修復歴

修復歴がある中古車は格安で販売される傾向にあるため、一見するとお得ですが、その安さには相応の理由があります。

なぜなら、破損したパーツが交換されていたり、骨格部分の損傷は後々の不具合などにつながったりする可能性が高まるからです。

修復歴は、中古車を販売する上で記載する義務がありますので、必ずチェックしましょう。

冠水車や塩害や融雪剤によるサビをチェック

冠水車とは、水に浸かってしまった車両のことです。冠水してしまうとカビの発生や部品の劣化、電気系統のトラブルが起きやすくなります。時間が経つにつれ、故障のリスクが高くなり、特に電装系の修理費は高額になるケースもあります。

その他、塩害や融雪剤によってタイヤハウスやサイドシルなどが錆びていることがあります。これらもやはり、車の寿命を縮める要因になりますので、写真などで必ずチェックしておきましょう。

また、雹(ひょう)によってボディがへこんだ車が売られていることもあります。

見栄えが悪いですがその分安く売られていることも多く、また機能については損傷をきたしていないケースもあり、見た目を気にしないのであれば、選択肢に含んでも良いでしょう。

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