普通車の維持費はどのぐらいかかる?軽自動車や外車、2台持ちのコストを比較

「月々の出費が厳しいので、できるだけ車の維持費を抑えたい」
車を持っている方は、維持費削減について悩んだことはありませんか。

車に掛かる費用は購入費用だけではありません。

この記事では、車を維持するための費用はどういったものがあるのか、その内訳やシミュレーション、維持費を抑えるためのコツなどを解説していきます。

新たに車の購入を検討している方、これから車の2台持ちや外車の購入を検討している方、現在維持費について悩んでいる方にお役立ちいただける記事となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

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車維持費の内訳

車の維持費はどのような種類があるのか、まずはその内訳を把握しましょう。

車を維持するために必要な項目は意外と多いものです。そこで、下記に主な内訳をリストアップしました。

費目 説明
自動車税 毎年4月1日時点の車検証上の使用者が支払う義務がある。普通車では排気量別で税額が異なる。初年度登録から13年を超過すると重課(ディーゼル車は11年超で重課)となる。
軽自動車は軽自動車税となり、排気量ごとの税額は一律となる。
減免や減税対象車両であれば、自動車税/自動車重量税ともに少ない金額に抑えることができる。
自動車重量税 普通車は車両重量が0.5tごとに税率が上がる。軽自動車は車両重量に関わらず税額は一律となる。初年度登録から13年、18年を超過すると段階的に重課される。
税金自体は1年ごとに掛かるが、車検時にまとめて支払うのが一般的となっている。
燃料に掛かる税金 ガソリンには、ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)に加え、消費税と石油税が掛かる。軽油の場合はガソリン税に代わり軽油取引税が掛かる。
燃料代 ガソリン(エンジン車、ハイブリッド車)、軽油(ディーゼル車)、天然ガス(主にCNG車)、電気(電気自動車、プラグインハイブリッド車)、水素(燃料電池車、水素エンジン車)など、車を動かすために必要となる燃料に掛かる費用。車両によって燃料の種類が異なる。
また車種によって燃料消費率や走行距離も大きく差が出る。
メンテナンス代 身近なところだと洗車などのボディメンテナンスから、オイル交換・タイヤ交換などの整備等、そのほか故障や不調が出ればその都度掛かる。キズやヘコミが付いてしまったら、必要に応じてその都度板金などの修理費用などが掛かる。
保険料 自賠責保険や任意保険の費用。
車検費用 「自動車継続検査」が正式な名称。車が保安基準に適合しているかの検査となる。
車検は通常新車は初回3年以降2年毎となる。(1ナンバー登録の車の場合は毎年の車検となる)
一般的には、点検費用に加えて、検査手数料、自賠責保険、自動車重量税、各所メンテナンス代等を総合した費用を車検費用と呼んでいる。
法定点検費用 自家用車の場合は12ヶ月(法定12ヶ月点検)、24ヶ月(法定24ヶ月点検)がある。
駐車場代 自宅に駐車場がない場合は、月極駐車場を借りるなどする必要がある。自宅に駐車場がある場合はこの費用は掛からない。
ローン 現金一括での購入ではない場合、当然ローンを組むことになる。
ローンと一口に言っても、ディーラー系、信販会社、銀行系、損保系など形態は様々。少しでも維持費を抑たいのならば、金利が安いところを選ぶのが重要。

ざっと挙げただけでも、このような項目が車を維持するために必要です。

ガソリン代やメンテナンス費用は車の走行距離や利用頻度によって費用が変わりますが、それ以外の費用は車を動かさなくても掛かってくる費用です。

車を保有・維持するためには多くの費用が掛かることを改めて抑えておきましょう。

普通車の年間維持費シミュレーション

普通車を保有する場合に掛かる年間での維持費をシミュレーションしました。

おおよそですが、普通車を所有する場合は39万円ほど掛かる計算です。
各数字は平均値などを取っているので、あくまでも参考として捉えてください。

なお、この金額には車の購入費用のローンは含まれていませんので、ローンで購入する場合はこの維持費に加えてローンの支払費用が加わります。

【年間シミュレーション】※トヨタ アクアを想定

費目 金額
自動車税 34,500円
車検費用(2年に1回)
※自動車重量税、自賠責保険料含む
75,000円
燃料代(レギュラーガソリン 1リットルあたり130円/年間走行距離 1万2000km/燃費 20km/Lを想定) 78,000円
メンテナンス代(概算) 30,000円
任意保険料 75,000円
駐車場代(月極駐車場 全国平均相場) 96,000円
合計 388,500

軽自動車の月間/年間維持費シミュレーション

次に、軽自動車を保有する場合にかかる維持費をシミュレーションしました。

おおよそですが、軽自動車を所有する場合は33万円ほど掛かる計算です。
軽自動車は普通車よりも全体的に維持費が抑えられるためより経済的です。

こちらもこの金額にも車の購入費用のローンは含まれていませんので、ローンで購入する場合はこの維持費に加えてローンの支払費用が加わります。

【年間シミュレーション】※ホンダ N-BOXを想定

費目 金額
軽自動車税 10,800円
車検費用(2年に1回)
※自動車重量税、自賠責保険料含む
65,000円
燃料代(レギュラーガソリン 1リットルあたり130円/年間走行距離 1万2000km/燃費 20km/Lを想定) 78,000円
メンテナンス代(概算) 30,000円
任意保険料 50,000円
駐車場代(月極駐車場 全国平均相場) 96,000円
合計 329,800円

車2台持ちの場合

家庭をお持ちの方でそれぞれ車で通勤しなければならなかったり、趣味で車を複数台乗りたいという方のなかには、車を2台持ちする選択肢が出てくるかもしれません。

その場合の維持費の考え方ですが、基本的には「1台にかかる維持費」の2倍で問題ないでしょう。

しかし、任意保険の費用は削減の余地があります。それは、保険会社が用意している「セカンドカー割引」を使うことです。

利用条件を満たすことで、2台目のお車の任意保険が通常6等級からスタートするのが7等級からスタートできるためその分保険料が安くなります。2台持ちをご検討している方は、利用条件を満たしているか確認をしておきましょう。

外車・輸入車の場合

「外車・輸入車に乗ることを検討しているが、維持費が知りたい」という方が考慮すべき点は、燃料代やメンテナンス代が国産車と比べて高額になる場合が多いということです。

ガソリンエンジン車であれば、レギュラーガソリンよりも割高なハイオクガソリンが指定となる場合が多く、燃料代がかさみます。

また、車検やメンテナンス・修理についても、国産車より修理やメンテナンスに掛かる回数が多かったり、国外から部品や工具の取り寄せなどで工賃が高い場合があるなど、国産車よりも費用が高くついてしまうことが多いとされています。

ただ、自動車税や任意保険などは車種や排気量によって大きく変わるため、一概に輸入車だからといって高くなるということはありません。

外車や輸入車を購入する際には、車そのものの価格だけでなく、ランニングコストも高くなるという点には注意が必要です。

維持費を抑えるためのコツをご紹介

自動車保険や駐車場代などの固定費はなかなか抑えることができませんが、いくつかのコツを実践することで、維持費はある程度抑えることが出来ます。

それぞれのコツを具体的に解説していきます。

新車を購入する

お車の乗り換えを検討している場合、新車は中古車に比べ初期費用こそ高くなってしまいますが、新車は故障しづらいだけでなく、メーカーの新車保証が付くので万が一の故障などによる出費も出にくいです。

そのため、結果的に維持費はリーズナブルになる可能性があります。

エコカーや軽自動車を選ぶ

購入段階で「維持費を抑えたい」と明確に思っている方は、環境性能の高いエコカーや税金の安い軽自動車を選ぶとよいでしょう。

具体的な車種を挙げると、エコカーではトヨタ プリウスや日産 ノート e-POWERなど、軽自動車ではホンダ N-BOXやスズキ ハスラーなどが人気車種として挙げられます。

エコカーは二酸化炭素の排出を抑えた環境負荷の少ない車であるため、政府が「エコカー減税」と呼ばれる税金優遇措置を設けています。

この制度が適用されることで、自動車重量税が減税となり費用の負担が減ります。また、エコカーは燃費が良く、燃料代を抑えながら乗ることができます。

軽自動車は自動車税に相当する軽自動車税や重量税、任意保険料、車検費用も安めに設定されており、サイズ感が近いコンパクトカーと比べても維持費を抑えることができます。

カーリースを利用する

車を購入するのではなく、リースで借りるというのも一つの手です。

カーリースでは、車検費用やメンテナンス代がセットになっているプランの設定がある事業者もあり、このようなプランで契約をすれば維持費を安定させることができ、費用を抑えやすくなります。

また、法人や個人事業主であれば、固定資産税が掛からず節税にもつながります。

定期的なメンテナンス

車の維持費を少しでも抑えたい場合は、自身でできる範囲のメンテナンスは定期的に行う癖をつけましょう。メンテナンスをこまめに行うことは、車を良いコンディションに保ち、故障を防ぐことが出来ます。

例えば、タイヤの空気圧が減少しているのに放置していると、タイヤの摩耗が進む、エンジンに負荷をかけるなどのデメリットを引き起こします。結果的に修理代や交換代がかかるので、ガソリンスタンドなどでこまめにタイヤの状態を見てもらいましょう。

また、タイヤは前後左右で摩耗が進むスピードがそれぞれ異なるため、定期的にローテーションを行うとタイヤの寿命を伸ばし、より長持ちさせることが出来ます。

エコ運転を心がける

燃料代は日々の運転や節約意識によって費用が抑えられる項目です。

運転の際はふんわりとアクセルを踏む、車間距離に余裕を持つ、不要なアイドリングを避けるなどのエコ運転を心がけましょう。

燃費計やエコドライブナビゲーションなど、エコ運転支援機能を効果的に使いながら「自分がどれぐらいの燃費で走っているのか」を常に意識することも大切です。

任意保険を見直す

意外と見落としがちなのが保険料の見直しです。

任意保険は保険会社のプランによって、補償内容や費用が異なります。なかなか保険内容のチェックにまで気が回らないかもしれませんが、しっかりと見直すことで保険料が安くなるケースがあります。

他の保険会社とプラン内容の比較検討を行い、より安い会社に乗り換えるのもいいでしょう。

その際には「補償内容の抑えすぎ」に注意が必要です。車両保険を無くした結果、自損事故で修理費用を払えなくなってしまう、など万が一の事態の際でも困らないプランを選びましょう。

維持費をかけたくない方はカーシェアなどの検討も

「車に維持費をかけたくない」という方は、車を持たないというのも一つの方法です。

電車やバスなどの公共交通機関が発達している地域にお住まいで、車が無くてもあまり移動に困らないという場合は、維持費をかけて車を持ち続ける理由はないかもしれません。

車を手放したあと、どうしても車が必要なときにはカーシェアやレンタカーを使うとよいでしょう。

しかし、「元々持っていた車を手放す」の選択は生活が大きく変わる可能性があるので、維持費以外にも多角的にメリット・デメリットを比較して慎重に決めてましょう。

まとめ

この記事では車の維持費内訳や車の種類によって維持費がどう変わるのか、また維持費を抑えるためのコツを解説してきました。

年間何十万円にもおよぶ維持費は少額ではありません。お持ちのお車が自分や家族のライフスタイルや家計と合っている車なのか、少しでも維持費を削減できる余地がないかなどは適宜検討することが非常に重要です。

維持費を抑えるにあたって、お車の買い替えやお手放しをご検討の方は、ぜひユーカーパックへご相談ください。

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