トヨタ車は要注意!最新の盗難車種別ランキングと効果的な対策方法を解説

近年の自動車盗難の傾向を知っていますか?なんと盗難車種のTOP10すべてにトヨタ車がランクイン。その背景にはトヨタ車の国内外での高い需要があり、盗難されたクルマの海外への不正転売、流出などが考えられます。

そんな中、私たちはどのように愛車を守れば良いのでしょうか?盗難車種別の細かいランキングをはじめ、最新の盗難手口から防犯対策のポイントまで、詳しく解説します。

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TOP10全てがトヨタ車!2022年盗難車の傾向

一般社団法人 日本損害保険協会が出したデータによると、2022年の車両本体盗難は2,656件、車上ねらいは971件でした。

2022年のランキング上位10車種のうち、7車種がトヨタ車、レクサスブランドを含めると10車種すべてがトヨタ車でした。

※出典:一般社団法人 日本損害保険協会「第24回 自動車盗難事故実態調査結果」

盗難されやすいクルマ ~車種別ランキング~

出典:一般社団法人 日本損害保険協会「第24回 自動車盗難事故実態調査結果」 車名別盗難状況-車両本体盗難

順位 車種 件数
1位 トヨタ ランドクルーザー 450件
2位 トヨタ プリウス 282件
3位 トヨタ アルファード 184件
4位 レクサス LX 156件
5位 レクサス RX 90件
6位 トヨタ ハイエース 83件
7位 トヨタ クラウン 72件
8位 トヨタ アクア 55件
9位 トヨタ C-HR 43件
10位 レクサス ES 38件

なぜこれらの車種が狙われるのか?盗難被害の背景

盗難された車は足がついてしまうため中古車流通市場には流通されず、犯罪に利用されたり、海外に輸出されるケースが多いとされています。

ランキング上位に入っている車種は、日本国内での人気はもちろん、海外からの人気も非常に高い車です。車両本体の価値だけでなく、パーツとしての価値も高いことから、バラバラに解体して海外に不正輸出されることも多いようです。

またバラバラになった部品を海外で再度組み立てて車体として販売するケースもあります。輸出の際には様々な車種の部品をコンテナに混載し盗難車の部品を紛れ込ませる形で税関でのチェックをすり抜けるケースが多いようです。

年式別の傾向

出典:一般社団法人 日本損害保険協会「第24回 自動車盗難事故実態調査結果」 被害車両の年式(車両本体盗難)

年式 件数 割合
2022年式 58件 2.2%
2021年式 219件 8.2%
2020年式 215件 8.1%
2019年式 228件 8.6%
2018年式 190件 7.2%
2017年式 145件 5.5%
2016年式 150件 5.6%
2015年式 104件 3.9%
2014年式 65件 2.4%
2013年式 70件 2.6%
上記以外 1,212件 45.6%

最新機種と旧車の割合

調査によれば、2022年の盗難被害において、最も多かったのは2019年式の車両でした。

なお2020年においては2018年式が最も多く、2021年もまた2019年式の車両が最も盗難の被害に遭っていることから、新車登録から5年以内の車が盗難の標的とされやすい傾向があるようです。

旧車の場合は国産スポーツカー(日産 スカイラインGT-Rやマツダ RX-7など)やトラック(いすゞ エルフなど)が海外で人気ということもあり狙われやすい傾向です。また、旧車は最近の車と比べて標準のセキュリティが弱いため、窃盗犯にとっては盗みやすいということもあるので海外での人気車種には特に注意が必要です。

都道府県別の傾向

出典:一般社団法人 日本損害保険協会「第24回 自動車盗難事故実態調査結果」 支払件数の推移(盗難多発都道府県)

順位 都道府県名 支払件数
1位 愛知県 576件
2位 大阪府 370件
3位 千葉県 296件
4位 埼玉県 233件
5位 茨城県 210件
6位 栃木県 123件
7位 神奈川県 122件
8位 群馬県 93件
9位 岐阜県 90件
10位 三重県 80件

2022年もっとも盗難が多かった都道府県は、2021年から引き続き愛知県でした。そこから大阪府(2位)、千葉県(3位)、埼玉県(4位)、茨城県(5位)と続きます。

これらの県は2020年から盗難が多い上位5県であり、不正輸出の拠点が多く、犯罪の温床となっている可能性があります。

盗難車として1番人気のトヨタ車ですが、愛知県はトヨタ自動車の本社があることもあり他の県と比べトヨタ車の比率が2倍弱あると言われています。そのため、愛知県はもっとも盗難の多い県となった理由の一つとして考えられます。

時間帯別の傾向

出典:一般社団法人 日本損害保険協会「第24回 自動車盗難事故実態調査結果」 盗難発生時間帯

時間帯 件数 構成比
日中( 9~17時) 754 28.4%
夜間(17~22時) 208 7.8%
深夜~朝(22~9時) 1,517 57.1%

盗難が最も多く発生する時間帯は、深夜から朝(22時~9時)でした。

やはり人目が少なく目立ちにくい深夜の時間帯にかけては、盗難対策を行うなどの注意が必要です。

近年の傾向まとめ

近年の盗難状況をまとめると、トヨタ車が特に多くなっており、大阪府や愛知県、関東近辺での盗難が増加している結果となりました。

一方で、東京都がランキング上位に挙がっていない理由として、防犯カメラの普及や駐車場の整備が進んでいることが挙げられます。また、深夜帯であっても人目が多いため、盗難のリスクが低い環境が整っていると考えられます。一方で地方では都市部ほどの監視体制が整っておらず、特に深夜帯は人目に付きにくいため、郊外が狙われる可能性が高まっています。

自動車盗難事故実態調査の結果によれば、自動車盗難の数は年々減少していますが、2022年は5,734件と前年比で増加しています。このような傾向から、自動車盗難に対する防犯対策がますます重要となっています。

※出典:令和5年6月生活安全企画課 自動車盗難等の発生状況等について 1

知っておきたい!最近の盗難の手口

最近の盗難の手口で増えているのが、スマートキーの機能を悪用した「リレーアタック」「コードグラバー」、直接車のシステム内に侵入してキーロックの解除やエンジンを始動させる「CANインベーダー」。それぞれ説明していきます。

リレーアタック

リレーアタックは、スマートキーの仕組みを悪用して車を盗む手法です。

スマートキーは車のキーを挿さずにドアを解錠し、エンジンをかけることができる仕組みです。スマートキーと車本体にはお互いの電波を認識する機器があり、スマートキーが車に近づくことで自動的に電波を識別し、ドアロックを解除できます。

リレーアタックでは、特殊な機器を使用して微弱なスマートキーの電波をキャッチし、それを車まで中継することで、ドアロックの解除やエンジンの始動を可能にしてしまうのです。

通常、2~3人のグループが協力して行われ、スマートキーの所有者から離れた場所で始まり、電波を中継して最終的に車が盗まれてしまいます。

コードグラバー

コードグラバーは、スマートキー搭載車のスペアキーを作成するための機器を悪用した盗難手口です。

コードグラバーでは、スマートキーの電波信号を受信して解錠コードを複製し、ドアロックを解除およびエンジンを始動することが可能です。車からは正規のキーを使用していると認識されるため、スマートキーに連動した防犯装置も無効化されます。

リレーアタックと違い、1人でも実行可能、かつ離れた場所からでも解錠コードを盗み出すことが可能です。

CANインベーダー

CANインベーダーは、車両の盗難手口の一つで、スマートキーを使用せずに直接車の電子制御システムに侵入し、ドアのロックを解除したりエンジンを始動させたりする機器です。

従来の盗難手法ではスマートキーの電波を傍受して不正に複製する方法が一般的でしたが、CANインベーダーはこれとは異なり、スマートキーを使わずに直接車の内部に侵入します。

これにより、通常の電波遮断対策が通用しづらく、防犯対策が難しくなります。CANインベーダーはスマートキーを経由せずに車の内部に侵入し、不正な操作が行われてしまうのです。

盗難・車上荒らしから愛車を守るには?

基本的な防犯対策を行う

盗難被害にあった車の4台に3台が、キーなしの状態で被害にあっています。またカーナビやナンバープレートなど、自動車本体だけでなく、カーナビやナンバープレートが盗まれる被害も増えてきています。

盗難や車上荒らしから愛車を守るために、以下のことを注意してください。

    • 道路上に車を放置しないようにする
    • 短時間でも車から離れる場合は窓を完全に閉め、キーを抜いてドアをロックする
    • 貴重品などは車内や自転車の前かごに放置しないように気をつける
    • 取り外し可能なカーナビやETCカードなどはできるだけ家に持ち帰る
    • 自宅から離れた駐車場を利用する場合は、定期的に車の状態を確認する
    • 防犯対策がしっかりとられている駐車場を利用する

…フェンスやゲートが設置され、利用者以外が入場できないか?
…夜間でも照明が確保され、明るく見通しの良い場所か?
…管理人が常駐しているか?
…防犯カメラが設置されているか?

リレーアタック・コードグラバーの対策方法

対策としては、以下の5つの方法があります。
    • スマートキーを電波が遮断できるケースに入れる

…スマートキーを電波を遮断できるケースやポーチに入れておく

    • 玄関付近などに鍵を置かない

…スマートキーを収納するケースがない場合は、鍵を外に置かない

    • 節電モードを設定する(一部メーカー

…一部のスマートキーは節電モードにすることで、電波の発信を停止できる

    • リレーアタック防止装置を設置する

…専門の業者が販売・取り付けているリレーアタック防止装置を車に取り付ける

    • スマートキーの電波をオフにする

…メーカーやディーラーに依頼してスマートキーの電波を常にオフにすることも可能(ただし利便性が損なわれます)

CANインベーダーの対策方法

CANインベーダーは現状、完全に防げる対策方法がありません。しかし物理的な盗難対策をすることで、盗難リスクを下げることができます。物理的な盗難対策として、以下の方法をご紹介します。
    • タイヤロック

…タイヤに装着し固定する装置で物理的に盗難を防ぐ。解除キーを複製できないディンプルキー付きの物が効果的

    • ハンドルロック

…車のステアリング部分を施錠して物理的に盗難を防ぐ。こちらも解除キーを複製できないディンプルキー付きの物がオススメ

    • GPS機能付き位置探査装置

…車両が盗まれた際に、GPS機能で位置の探査が可能な装置。特に高級車や人気車両向けに推奨

    • 警報装置

…ガラスの破壊やこじ開け等の衝撃を感知した場合に、警報音を発します

    • イモビライザー

…エンジンを始動するために、特定の電波を発信する鍵を必要とするシステム。合鍵の作成が難しく、不正な操作を感知する機能も備えています

    • 防犯カメラ

…駐車場付近に設置し、盗難時の様子を記録することで、盗難後の情報源として役立ちます

もし…盗難被害にあったらどうすればいい?被害時の正しい対応

どれだけ盗難の対策をしていても、盗難のリスクは0%にはなりません。もし愛車が盗難されてしまった場合は、速やかに下記の対応を行いましょう。

①警察への盗難届提出

車が盗難されたら迅速に警察に盗難届を提出しましょう。これにより、盗難された車が事故を起こしたりして所有者への責任を問われるリスクを軽減できます。

また、盗難車の捜索を速やかに行ってもらうためにも警察署で必要な書類や情報を提供して、盗難届の受理番号を取得しましょう。

②保険会社に連絡

任意保険に加入している場合は保険対象になりますので、盗難届を提出後、保険会社に車の盗難があったことを報告しましょう。

③廃車手続きの実施

盗難届の提出後、盗難された車の廃車手続きを進めます。一時抹消登録を行い、車の使用を中止します。

これにより車の納税義務がなくなります。必要書類や受理番号を整えて、運輸支局で手続きを行いましょう。

まとめ

自動車盗難に対する対策は完璧なものはありませんが、リレーアタックやコードグラバーなどの脅威に対処するためには、スマートキーに頼りすぎず、セキュリティシステムの追加がおすすめです。

また、盗難ランキング上位の車種をお持ちの方や、盗難が心配な地域に住んでいる方は、駐車場の選定や電波遮断ケースの利用などの対策も併せて行うのがおすすめです。

例えば、スマートキーを使用する際は、周りに人目が少ない場所でなるべく短時間に駐車するように心がけること、車を停める際にはできるだけ明るい場所を選ぶことなども、車の盗難を防ぐ手助けになります。

その他、物理的な盗難防止装置の導入も盗難防止に役立ちます。車に合ったセキュリティグッズやサービスを使って、大切な愛車を盗難から守りましょう。

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