買うなら「高く売れる車」にすべき?値崩れせず資産価値が下がらない車選びとは?
一般的に、車は時間の経過とともに資産価値が下がる消費財と考えられています。しかし、近年の世界的な景気の上昇トレンドにより、車の需要は増加しています。これに伴い、特定の車種が高い資産価値を保つ一方で、そうでない車種との差が明確になっています。
車を単なる移動手段ではなく「資産」として捉え、購入価格だけでなく売却時のリセールバリューを考慮することで、トータルコストを抑える賢い車選びが注目されています。例えば、トヨタ アルファードは高いリセールバリューを持ち、購入価格が高くても売却時に高い価格が期待でき、結果的にトータルのコストを抑えることが可能です。
本記事では、リセールバリューが高い車種の具体例を挙げながら、資産価値が下がらない車の選び方について解説します。
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目次
購入の際は「資産としての車」という観点も着目するとよい
一般的に車は時間の経過とともに資産価値が下がる消費財だとされています。ただし、最近では世界的な景気の上昇トレンドの影響で、車の需要は増え続けており、数ある車種の中でも特に需要が高く、資産価値も高い車種とそうでないものが明らかになってきています。
そのため、車を金融商品や不動産、金や宝石等と同様に「資産」として捉え、購入価格だけでなく売却時のリセールバリューも考慮して最もトータルコストが良い車種選びをする方も増えています。
できるだけ費用を掛けずに車に乗りたいと考えるのは誰もが持つ思いですが、購入時のコストを抑えるために我慢して新車価格が低い車や中古車を選ぶよりも、特定の条件で選ぶ新車の方が購入価格が高くても売却価格も高く、結果的にトータルの使用期間で掛かるコストが安いというケースもあります。
また、中には購入価格よりも売却価格の方が高く売却益が生まれるケースも出ており、資産価値が高い車選びは非常に重要になってきています。
資産価値の高さ=リセールバリュー
車は残価率(新車価格に対する一定期間後の売却価格の割合)を使って資産価値の高さを表し、一般的に「リセールバリュー」と表現することが多くなります。
リセールバリューは、基本的には中古車市場で需要が高く人気がある車種ほど高くなりますが、車種の人気に加えて、グレードやボディカラーそして装備(オプション)などによっても異なってきます。
ユーカーパックで独自調査したところ、平均的なリセールバリューの目安としては、残価率が3年落ちで60%~70%、5年落ちで48~58%、7年落ちで32~42%、9年落ちで16~26%程度となっています。
そのような中で、残価率が目安の上限以上を保っている車種は明確に「リセールバリューが高い」車種と言えるでしょう。
経過年数 | 残価率 目安 |
---|---|
3年落ち | 60.0%~70.0% |
5年落ち | 48.0%~58.0% |
7年落ち | 32.0%~42.0% |
9年落ち | 16.0%~23.0% |
また、ユーカーパックでは、過去の買取相場データを基に車種ごとに将来の残価率予測を公開していますが、トヨタ アルファード、ホンダ オデッセイ ハイブリッド、日産 エルグランドという同じ程度のボディサイズ、価格帯のラージサイズ ミニバン3車種で残価率の違いを見ていくと、アルファードの残価率が他の2車種と比べて圧倒的に高く、2回目の車検のタイミングとなる5年後にも約8割と驚異的なリセールバリューを誇っています。
アルファードは国内ミニバンでは最高級クラスでありながら、最新モデルはもちろん歴代モデルが新車販売においてコンパクトクラス同等の販売台数を維持している大ヒット車種であることから、中古車市況での人気が高く、この驚異的なリセールバリューとなっています。
オデッセイハイブリッドやエルグランドも平均的なリセールバリューの目安と比べると、決してリセールバリューは低くはなく、高めの水準ではありますが、資産価値を考慮して車種を選ぶのであれば、 アルファード一択となるでしょう。
トヨタ アルファード |
ホンダ オデッセイ ハイブリッド |
日産 エルグランド |
|
---|---|---|---|
3年後 | 92.29% | 70.80% | 63.92% |
5年後 | 81.05% | 59.08% | 49.52% |
7年後 | 61.66% | 46.43% | 35.12% |
9年後 | 54.67% | 33.14% | 22.46% |
新車価格はいずれのモデルも同程度である3車種ですが、なぜここまで残価率に差が生まれるのでしょうか。差が生まれる大きな要因について説明します。
海外での需要の大きさ
残価率の非常に高いアルファードは、日本国内でも非常に人気が高い車種ですが、海外、特に東南アジアでも非常に人気が高く、日本からの海外輸出が盛んです。
もともと信頼性と品質の良さから人気のある国産車ですが、トヨタというブランド力と海外メーカーにない国産車ならではの高級ミニバンであるアルファードに、人気が集まっています。
そのため、中古車流通市場では小売店だけでなく輸出業者からの引き合いも強いことから、需要が非常に高く、買取価格も高くなっています。海外では日本国内で商品価値のなくなった年式が古くても走行距離が多い固体でも壊れにくい国産車は人気があるので海外での需要の高さは車種のリセールバリューに大きく影響しています。
新型モデルの供給不足
アルファードは2023年6月にフルモデルチェンジが行われ、現行型となる4代目モデル(40系)の発売が開始となりました。
一般的には、新型モデルが登場すると、旧型となってしまうモデルは買取価格は下がる場合がほとんどですが、アルファードの場合は旧型モデルも引き続き人気が高く、買取価格も新型モデル登場前後で大きな変化はありませんでした。
そして、半導体やバッテリー周辺部品の供給不足や、コロナ渦に伴う工場の稼働低下により新車の納車長期化が発生し、現在でも受注停止が頻繁に発生し、需要に対しての供給が圧倒的に追いついていない状況です。
そのため、新型モデルの中古車価格が新車価格よりも高い(プレミア価格が付いている)ケースも発生しているほどです。また、旧型となってしまう3代目モデル(30系)についても、現行型の供給不足の影響で中古車需要が高まったことで、中古車相場が下がらない(むしろ上がる)減少が発生しています。
これらが原因となってアルファードは高いリセールバリューが維持されていると思われます。
リセールバリューの高い車種選び
ここで、現在新車で購入出来るモデルの中で、特に資産価値の高い車をピックアップし、簡単な車両概要と3年後・5年後の残価率(予測)をご紹介します。(各種数値は2024/05/17現在)
トヨタ ランドクルーザー
トヨタ ランドクルーザーは、悪路走破性や耐久性などに加え、快適性や高級感も併せ持つトヨタの高級SUVです。その人気は国内はもとより海外で高く、車両盗難ナンバーワンという不名誉な称号を持つほどです。
そのため残価率も非常に高く、前モデルにあたる200系の3年後の残価率は最大で98.67%、5年後の残価率は最大で82.71%という驚異的な数字になっています。
- 3年後の残価率(最大):98.67%
- 5年後の残価率(最大):82.71%
トヨタ アルファード
国内のミニバン市場で王者であるアルファードは新車だけでなく中古車でも人気が高く、国産車ならではの高級ミニバンの魅力により海外での人気も集まっています。特に大きなボディでありながらもハイブリッド技術による低燃費性能も人気です。
3年後の残価率は最大で92.29%、5年後の残価率も最大で81.05%と非常に高くなっています。
- 3年後の残価率(最大):92.29%
- 5年後の残価率(最大):81.05%
トヨタ ハイエースバン
日本中、どこでも見かける働く車であり、4ナンバーサイズながら荷室長が3,000mmという広大な荷室空間を確保する商用バンのハイエース。耐久性と使い勝手も良さから中古車市場では乗用車以上の需要があります。特に海外では過走行車や年式も古く日本国内で引退したモデルも大活躍しています。
3年後の残価率は最大で85.10%、5年後の残価率は最大70.70%と商用車としては驚異的といえる残価率となっています。
- 3年後の残価率(最大):85.10%
- 5年後の残価率(最大):70.70%
ホンダ シビックタイプR
世界的に有名な国産車を代表するコンパクトカーのシビックですが、通常モデルではなくホットモデルの「タイプR」が海外でも大人気となっています。(写真の車両は旧型モデル)303馬力を発生する2.0Lターボエンジンを搭載し6速MTで走りを楽しむモデルとなっています。
3年後の残価率は最大で76.76%、5年後の残価率は最大で68.06%となっています。
- 3年後の残価率(最大):76.76%
- 5年後の残価率(最大):68.06%
スズキ ジムニー
軽自動車規格ながら本格的オフロード性能と伝統のクロスカントリースタイルを貫くジムニー。現行モデルは乗用車モデルのシエラとともに、受注に供給が間に合わず、発売直後から納期が1年以上となり話題になりました。
3年後の残価率は最大92.42%、5年後の残価率は最大で78.02%と、リセールバリューの優等生と言われる軽自動車の中でもずば抜けた数字になっています。
- 3年後の残価率(最大):92.42%
- 5年後の残価率(最大):78.02%
AMG G
AMG Gはメルセデスベンツ GクラスをベースにAMGのテクノロジーを搭載したトップパフォーマンスモデルです。最高出力585馬力の4L V8ツインターボエンジンを搭載し専用のAMG強化ブレーキやサスペンションで高い安定性と思いのままの俊敏なハンドリングを実現するSUVです。
3年後の残価率は最大で59.43%、5年後の残価率は最大で44.91%となり、輸入車の中ではトップクラスの数値です。
- 3年後の残価率(最大):88.48%
- 5年後の残価率(最大):78.46%
ジープ ラングラーアンリミテッド
ジープブランドの主力モデルである本格オフローダーのラングラーの4ドアモデル「アンリミテッド」。伝統のスタイリングや独自の世界観は継承しつつも、現行モデルではSUVに求められる快適性や安全性、燃費性能が大幅に向上されています。
3年後の残価率は最大で73.28%、5年後の残価率は最大で60.90%となっており、流行に左右されない安定したリセールバリューとなっています。
- 3年後の残価率(最大):73.28%
- 5年後の残価率(最大):60.90%
ランドローバー ディフェンダー
ディフェンダーはランドローバー社が製造する本格4WDクロスカントリーモデルです。横開きのリアテールゲートや外付けスペアタイアなど、オリジナルデフェンダーの特徴を新たな形で取り入れています。3ドアの「90」と、5ドアの「110」があります。
3年後の残価率は最大で103.60%、5年後の残価率は最大で89.20%と、高いリセールバリューを誇る一台です。
- 3年後の残価率(最大):103.60%
- 5年後の残価率(最大): 89.20%
ポルシェ 911
日本においてもっとも知名度があるスポーツカーメーカーがポルシェであり、その中でも歴代の911はスポーツカーの傑作といわれています。現在でもその特長であるリアに搭載される水平対向エンジンはマニアを根協させます。
ターボやカブリオレなど多くのタイプがあるので残価率は平均したものになりますが3年後の残価率は最大で81.97%、5年後の残価率は最大で65.30 %となり、どのタイプも高い数字となっています。
- 3年後の残価率(最大):81.97%
- 5年後の残価率(最大):65.30 %
この他にも、超高額車となるフェラーリやランボルギーニ等、有名高級スポーツカーブランドや、現在新車で購入できず中古車でのみ入手できる絶版車として、日産 スカイラインGT-Rやホンダ S2000、マツダ RX-7などの国産スポーツカー車の一部車種などが、プレミア価格が付いている状況となるリセールバリューとなっています。
車選びの際の注意点
1.同じ車種であっても、ボディカラーやグレード、装備によってリセールバリューに差が生まれる場合があります。
- ボディカラー:一般的には人気色であるパール系 もしくは ブラック系
- グレード :最廉価(エントリー)グレードは避け、中間(ミドル)グレード以上
- 装備 :本皮シート、サンルーフ、メーカー純正ナビ、リアエンターテイメントシステム(後席モニター)、純正エアロパーツ、先進安全装備
2.販売が抽選 あるいは 納車待ち期間が長いケース
人気が高く、購入を希望しても必ずしも購入ができない車種も出てきています。抽選販売で販売台数が制限されていると、需要よりも供給が絞られるため、より中古車価格が上がる要因になります。
また、購入できる場合であっても、数年単位での納車待ち期間が発生する場合があり、納車待ちの間にマイナーチェンジや改良が行われる可能性があるほか、まだ納車されていないのにローンの支払いが始まってしまうというケースも見受けられます。
3.人気車種ゆえ、盗難リスクの高さは覚悟する必要あり
駐車時の盗難対策はしっかり行う事が重要。特にリセールバリューが高いランドクルーザーやハイエースなどのトヨタ車は、毎年盗難台数上位を占めているので最新の防犯システムを装備するなどの注意が必要です。
まとめ
車を購入する際はリセールバリューの高さもチェックしましょう。リセールバリューはユーカーパックのサイトから簡単に確認が可能です。
また、人気のボディカラーやグレード、装備はディーラーの営業マンに確認してみましょう。そして人気車種ゆえの注意点は購入前に必ず抑え、乗り換えにあたって車を売るときはユーカーパックを利用するのがおすすめです。
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