車を売却する前に相見積もりをしよう！査定依頼時のポイントや注意点を解説

誰しもが愛着のある車を後悔の無いように売却したいと考えるものです。できるだけ高い金額で売却したいという場合は、複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。また、査定には持ち込み査定と出張査定の2つがあります。それぞれのメリットとデメリットについてもしっかり把握しておくと安心です。

今回は、車を売却する際の相見積もりのポイントや、よくある営業トークへの対処法などについて詳しくご紹介していきます。

相見積もりを取るときのポイント

少なくとも3社以上から相見積もりをする

相見積もりを取る際のポイントとして重要なのが、少なくとも3社以上の業者から見積もりを取ることです。

可能な限りたくさんの業者から見積もりを取ることで、比較の対象を増やすことができます。

特定の車種の買取を強化している業者や、さまざまな販売ルートをもっている業者などでは、車種によっては高い値段で買取をしてもらえる場合があるため、比較対象の業者は多いほうが高額買取につながりやすいと言えるでしょう。

一括査定サービスを利用するのもおすすめ

一括査定サービスを利用することで、相見積もりを取るための業者を探す手間を省くことができるでしょう。ただし、サービスに登録してすぐに大量の営業電話がかかってくるなどのデメリットもあります。

ユーカーパックでは、買取事業者向けの車買取オークションを運営しており、売却したい車を1回査定するだけで多くの買取会社から買取価格の提示を受けられます。

「できるだけ相見積もりはたくさん取りたいけれど、一括査定サービスを利用するのは抵抗がある……」という方は、ぜひユーカーパックの査定サービスをご利用ください。

査定を少しでも高く見積もってもらうためのコツとは？

車の査定を少しでも高く見積もってもらうためには、いくつかのコツがあります。以下で紹介する内容について、ぜひ参考にしてみてください。

相場を確認する

査定の金額を引き上げるためには、まず売却したい車と同じ車種・年式の車の買取相場を把握しておきましょう。

相場を把握しておくことで、どの程度の金額までなら高値を付けてもらえそうか、交渉する際に判断材料の基準にできます。

中古車の相場について詳しく知りたいという方は、以下の記事もご覧ください。

希望金額を最初は伝えない

買取の希望金額を最初から伝えてしまうと、金額が上乗せされる可能性がある場合でもそれ以上価格が上がらなくなってしまいます。

最初に金額を伝えなければならない場合は、相場より少し高いくらいの金額を伝えることで、希望金額に近い金額で買取してもらえる可能性が高くなるでしょう。

車のアピールポイントをしっかりと伝える

査定経験が豊富な査定士の場合でも、見落としてしまうことはあります。

査定の金額が上がる可能性があるプラスの情報は、しっかりと業者にアピールしましょう。

特に純正オプションについて、査定の金額が高くなる重要なパーツですので、手元に残っている場合はすべて揃えて、しっかりアピールしておきましょう。

車を売却したいという意向をアピールする

車を売却したいという意向をアピールすることも、査定の金額を高くするために重要なポイントです。

あまり売る気がないと業者に判断されてしまうと、熱心に対応してもらえなくなってしまい、査定額が上がらなくなってしまいます。

営業トークに惑わされず、即断即決をしない

査定が終了するといよいよ査定額の交渉、つまり買取業者との駆け引きが始まります。買取価格のアップを図るためにも、買取業者がよく使用する「営業トーク」への対処法をご紹介します。

他社での査定金額はどのくらいですか？と聞かれたら…

買取業者側としては、他社の査定額を知ることができれば、その金額に少し上乗せするだけで買い取ることができると考えます。そのため、ユーザーに他社で提示された金額を聞き出そうとします。他社の査定額がそこまで高くない場合、本来の査定額よりも安めに提示される可能性があります。そのため、買取業者には最初から他社の査定額を開示せずに、まずは相手の出方をうかがってみることをおすすめします。

また、注意すべき点としては、交渉の中で他社が出した査定額を割り増して伝えるようなことはしないほうが良いでしょう。そこまでの金額はうちでは出せないと、買取業者が諦められてしまえば、その時点で交渉は決裂してしまいます。

買取業者との駆け引きは難しいところではありますが、他社より若干の上乗せが期待できる金額を出してもらうことを目指して交渉してみましょう。

相場が変わるので今日しかこの査定額の保証が出せません！と言われたら…

これはその場で買取の契約を即決させようとする決まり文句です。車の買取相場価格は確かに存在しますが、1日や2日で大きく相場が変動することはありません。査定額が当日しか保証できないという言い分は買取業者側の都合である場合が多いです。

この車種をちょうど欲しがっているお客さんがいる、他の車を買われてしまうかもしれないのでできるだけ早く売って欲しいと言われたら…

こちらも買取の契約を即決させようとする決まり文句の一つです。ピンポイントで車を欲しがっているという話はあまり信憑性が高くないので、その場で判断せずに後日判断すると言い切ることが大事です。

売り手側にとって重要なのはあくまでも高く売れることなので、相手のペースに惑わされず、落ち着いた判断を行いましょう。

また、いくつかの買取業者に相見積もりを取っている場合は、各社からの査定額が出し終わってからどの買取業者に売るのかを判断しましょう。

査定を受ける前にやっておくべきこと

査定を受ける前にやっておくべきことや必要な書類は何かを把握しておく必要があります。時間や手間を無駄にしないためにも、きちんと事前準備をしておきましょう。

査定の際に必要なものを揃える

どの買取業者でも必要となる書類は、本人確認書類となる「運転免許証」と「車検証（自動車検証）の原本」、「自賠責保険証明書」です。そのほかに用意するものは、買取業者によって異なるため、査定を行う前に確認する必要があります。軽自動車や普通乗用車でも必要な書類は異なるほか、ローンの完済状況、車検証の名義などによっても違いがあります。

参考として、出張査定に対応できるユーカーパックの車の売却に必要な書類をフローチャートでご紹介します。売却するにあたり必要な書類は異なり、8つのタイプ別で詳細に説明しています。以下の記事をご覧ください。

車内を片付けておく

査定では、車の外装・内装・エンジンや足回りなど、様々な部分をチェックします。そのため、汚れた車よりもきれいな車の方が評価は高くなります。そのため、査定のためにわざわざ洗車をする必要はありませんが、車内や荷室に私物や荷物がある場合は片付けておくことをおすすめします。

また、チャイルドシートを取り付けていて、チャイルドシートは売却する予定がない場合は、一旦取り外して座席下に落ちてしまったゴミを片付けておくと良いでしょう。

査定を受ける際に気をつけること

査定を受ける際に気をつけたい点は他にもあります。詳しくご紹介していきましょう。

事故歴・修復歴に関する嘘の申告はNG

事故歴・修復歴があると査定額に大きな影響を与えます。査定を受ける際に車の事故歴や修復歴の有無については査定スタッフから必ず聞かれますので、正確な情報を査定員に伝えましょう。

なぜかというと、査定を行えば事故歴や修復歴の有無は分かってしまうからです。もし、査定時に分からなくても、売却後に事故歴や修復歴があることが判明することもあります。

買取業者によっては、虚偽の申告は違約金や買取キャンセルの対象となってしまう場合がありますので、査定時には正確な情報を伝えるように心がけましょう。

売却時に車内装備を取り外す予定があるかを伝える

装備品であるカーナビやカーオーディオ、ETCなどは、装備をつけたままの売却になるのか、あるいは売却時に取り外すのかについては、査定評価に影響を与えますので、事前に伝えましょう。

最新式のものや人気の高い装備品については需要が見込めるため、高い査定評価を得ることが可能といえそうです。

装備品を外すと、どの程度査定額に影響を与えるのか、取り外して乗り換える車に取り付ける際にトータルの費用として割安になるのかどうかについては、買取業者に確認してもよいでしょう。

そのうえで取り外すべきかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

強引な営業には注意しましょう

買取方法に関わらず、買取業者の中には強引な方法で売買契約を迫ることも少なからず存在するようです。

持ち込み査定で複数人に囲まれて売却を迫ったり、出張査定で勝手に家に上がり込みなかなか帰ってくれなかったりするような、押し売りならぬ「押し買い」をされるケースもあるようです。

そのようなトラブルを避けるため、査定を依頼する際には誠実な対応をしてくれる買取業者を選択することが重要です。インターネットで口コミや評判を確認してみても良いでしょう。

返金や減額の可能性があるか確認する

売却したい車が中古車の場合、以前の所有者が事故などによって修理を行なっている可能性があります。

知らずに査定に出し、後から発覚した場合、不利な情報を隠していたと判断されてしまい買取金額が下げられてしまうため、注意が必要です。

また、査定時には見つけられなかった傷が後から見つかったとして、当初の査定金額よりも低い金額にされてしまうことも考えられます。

お互いにトラブルなく査定から買取をするためも、査定後の返金や減額の可能性があるかどうかを事前に確認しておくようにしましょう。

売却先が決まったら、相見積もりを取った業者には断りの連絡を入れる

もし買取先が決定した場合には、相見積もりを取って売らないことが決定した買取業者には断りの連絡を入れましょう。

電話をしておくことで、その後の不要な催促の連絡を防ぐことができます。買取業者側も断られることには慣れていますので、連絡をためらう必要はありません。

買取業者によって査定額が変わる理由

複数の買取業者に相見積もりを取ると分かってくるのですが、買取業者によって査定額に差が出ることがあります。前述の通り、査定でのチェック項目は基本的にどの買取業者でも同じなため、査定評価自体には大きな差は生まれません。

では、なぜ買取業者によって査定額が変わるのでしょうか。

それは買取業者ごとに必要としている車種のニーズや流通ルートなどに違いがあるからです。

買取業者の特徴や主な流通ルートを下記にまとめました。

買い取った車を再販する

買い取った車を店頭でそのまま売りに出すことがあります。また、大手の場合には独自の販売ルートを持っているので、系列店舗に置いたり、在庫にする場合もあるようです。

そのため、中古車販売にも力を入れている業者の場合、人気が高く再販しやすい車種は高値の査定額がつくことがあります。

特定のジャンルに対して販売ルートを持っている専門業者

輸入車やスポーツカー、旧車など、ある特定のジャンルに精通している車を扱う専門業者は、豊富な知識や販売ルートを持っているところがほとんどです。

そのため、スポーツカーや輸入車、旧車など、一般的な買取店では取り扱いが少なく、評価が難しい車であっても、高値の査定額となる可能性があります。

業者向けオートオークションに転売する

買い取った車を再販せず、中古車を扱う業者向けの「オートオークション」に出品し、転売する場合もあるため、転売する際のコストが考慮されてしまう可能性があります。

海外に輸出される

日本車は海外でも非常に人気が高く、走行距離がある程度長くても海外での需要があるため、車が輸出業者に渡り、日本国内で流通されずに、海外に輸出されるケースがあります。この場合、輸出にかかるコストが考慮されてしまう可能性があります。

金属資源として再利用される

値段が付きにくい過走行車や年式の古い車などの場合は、車としての活用はされず、スクラップとなる場合があります。解体された後、自動車部品の中古パーツとして再使用されるほか、金属資源としてリサイクルされます。

このように買取業者や流通ルートはさまざまです。このような事情を事前に知ることは不可能といえるでしょう。だからこそ複数の買取業者に相見積もりを取り、査定額の差で見極めるという方法が得策なのです。

車買取店への持ち込み査定に予約は必要？飛び込みでもOK?

査定とは、車の年式、内外装、エンジンルームや足回り、修復歴、改造歴などを確認することです。査定の基準は『財団法人 日本自動車査定協会（JAAI）』により設定されているため、査定はこの基準に沿って行われます。

車の売却や査定ですぐに思い浮かぶのは、幹線道路沿いなどでよく見掛ける車買取店への持ち込み、通称「持ち込み査定」（店舗査定）です。車買取店の場合、査定の事前予約は必須ではなく、思い立ったときに予約せずに飛び込んでも、対応してもらうことは可能です。

しかし、ほかのお客さんがいると待たされるということがあります。また週末は混み合う店舗もあるため、事前予約をしておくと、スムーズに査定を行ってもらうことができるでしょう。

持ち込み査定は、現在の愛車の金額を知りたいという見積もりのようなもので、気軽に依頼することができる方法のひとつです。

持ち込み査定と出張査定どちらの査定額が高い？

持ち込み査定のほかに、「出張査定」という自宅や車を保管している駐車場などに査定員が来て、査定を実施する方法があります。自分で店舗に出向く必要がなく、待たされることもないサービスです。

なお、ほとんどの買取業者では無料で行っていますが、中には出張料がかかる業者もあるため、査定の予約を取る段階であらかじめ確認しておくことをおすすめします。

出張査定の場合、思いついたときに自宅に来てもらえるわけではないので、事前に予約をすることが基本です。また、車のチェックがしやすい場所で査定をする必要があるため、狭いガレージや立体駐車場などの場合は車の移動が必要な場合もあります。

持ち込み査定と出張査定の大きな違いは、店舗か自宅か、という場所の違いのみで、査定の内容には違いはありません。また、持ち込み査定と出張査定では査定額に差はあるのかというと、基本的には差が出ることはありません。

持ち込み査定、出張査定それぞれのメリット・デメリット

持ち込み査定のメリット

自分の都合で利用することが可能

予約をしなくても対応してくれるため、思い立ったら行動することができます。

なお、週末や連休、2～3月などの決算期は混雑が予想されるため、事前に予約を取っておくのが望ましいでしょう。一方、平日の昼間であれば比較的人が少ないので、待ち時間も少ない傾向です。

また、転勤や引っ越しなど、ライフスタイルに急な変更が生じた場合やすぐにお金を用意しなければならない場合には、すぐに対応可能な持ち込み査定を選択するのが良いでしょう。

交渉がしやすい

店舗での持ち込み査定であれば、見積もりを取るように気軽に依頼することが可能です。

まずは査定額を知りたい、自分で査定額を交渉したいと考えている方には、さまざまな情報を得やすいでしょう。

専門店での査定が受けられる

輸入車やスポーツカー、旧車など、特定の車種を得意とするような専門店は、出張査定に対応しておらず、持ち込み査定のみの対応となっている場合も多く、そのようなお店で査定を受ける際は店舗に持ち込む必要があります。

持ち込み査定のデメリット

デメリットとしては、買取店舗を探して自分で出向かなければならない点です。店舗が近くにない場合はその分ガソリン代がかかりますし、時間的にも手間が掛かります。

そのほか、混雑時に待ち時間を要することや、もし即決で売却が決まった場合に帰宅の手段を確保する必要があることにも注意が必要です。

また、可能性としては低いですが、店舗に向かう途中で車体にキズがついてしまうなどの思わぬトラブルもあり得ます。

出張査定のメリット

時間短縮や手間が省ける

自宅まで来てもらえるので、店舗に出向く時間を省くことができます。仕事や育児で思うように時間が取れない場合などは、時間を有効に使うことができます。

動かすことができない車でも査定をしてもらえる

車検切れや故障しているなどの理由で車を保管場所から動かせない状況になっている場合は、出張査定を依頼しましょう。

出張査定のデメリット

デメリットとしては、査定日時の事前調整が必要なことです。自分の都合と買取店との都合を合わせる必要がありますが、週末などは特に査定が集中するため、ピンポイントで希望の日程で査定に来てもらうには調整が必要になります。

また、予約を取った日時には必ず家にいなければならないので、もし緊急の用事ができた場合は予約の取り直しの対応が必要となります。

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また、オークションで開示される情報は、車の情報のみで個人情報は含まれないため、大量の電話や押し買いなどのトラブルを避けることができます。

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まとめ

査定の方法にはそれぞれに特徴があり、一概にどれが良いとは言い切れません。どの方法を選択しても、相見積もりを取る買取業者分だけ査定に立ち会う必要があり、そのたびに買取業者との駆け引きを行わなければならないでしょう。

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