車は現金一括払いの方がお得って本当?ローンやリースはやめた方がいい?一括払いのメリット・デメリットを徹底解説します!
車の購入は、人生の中でマイホームに次ぐ大きな買い物です。例えば、30歳から自分の車に乗り始め、最終の購入時期が65歳、乗り換えのサイクルが5〜7年と仮定すると、人生の中で計5〜7台の車を乗り換えることになり、トータルではそれなりに大きな資金を投入することになります。
そこで、誰しもが悩むのが車の購入方法です。
一般的には、金利のかかるローンを使って車を購入するよりも、現金一括払いで購入した方がお得な感じがします。
しかし、「車を現金一括払いで購入するのは損だ」という意味も見られますので、「どのような方法で車を手に入れるのか」「自分のライフスプラン・スタイルにあった支払方法はどれなのか」を、車を購入する前によく検討しておく必要があります。
そこで、今回は「車を現金一括払いで購入するのは損だ」と言われる理由やローン、リースと比較して、抑えておくべき現金一括払いのメリット、デメリットを分かりやすく解説していきます。
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目次
車の購入方法
車の購入方法は、大きく分けて「一括払い」「ローン」「カーリース」の3つです。
日本自動車工業会による2021年の調査では、直近2年以内の新車の購入方法は、「一括払い」が56%、「ローン」が41%(うち、残価設定・据置ローンが20%)、「カーリース」が3%となっています。
◾️現保有車の購入方法【新車 直近2年以内購入車】
出典:2021年度乗用車市場動向調査(一般社団法人 日本自動車工業会)
それでは、「一括払い」「ローン」「カーリース」の3つの購入方法の概要・支払期間・決済手段を解説します。
一括払い
概要
手元の資金を使って一括払いで購入すれば、月々の返済や金利負担がありませんので、家計の負担は軽減される反面、生活の備えである現預金を一気に失うことになります。
車は自分のもの(自己名義)ですので、当然のことながら、売却や譲渡も自由に行えます。
なお、一括払いと言うとディーラーに直接現金を手持ちするイメージを持たれる方もおられるかもしれませんが、現在はそのようなディーラーはほとんどなく、銀行振込、または口座からの引き落としを指定されます。
支払期間
ディーラーは、納車時までの支払いを求めてきますので、支払期間はだいたい1ヵ月程度です。
決済手段
ディーラーの指定する銀行口座への振込み、または指定金融機関(銀行、信用金庫など)の口座から毎月の支払日に口座振替により自動引き落としとなります。(ディーラーによっては販売店窓口での現金払いも可)
ローン
概要
車をローンで購入した場合、メンテナンスの費用や税金、保険料などの費用に加えて、月々の返済や金利負担が重なり、家計を圧迫しますが、生活の備えである現預金は手元に残すことができます。
なお、ローンと一括りで言っても、銀行のマイカーローン、ディーラーが紹介するメーカー系ローン会社のディーラーローン(クレジット)、残クレと呼ばれている残価設定・据置型ローンとは、それぞれに違い(特徴)があります。
<銀行のマイカーローン>
- 車の所有権は契約者(購入者)にあり、契約期間中であっても車の売却や譲渡が自由に行える。
- 走行距離に制限はない。
- 車のカスタマイズは自由に行える。
- 一般的には、メーカー系ローン会社のディーラーローン(クレジット)、残クレより金利 負担が安くすむ。
<メーカー系ローン会社のディーラーローン(クレジット)>
- 車の所有権はローン会社にあり、契約期間中の車の売却や譲渡は不可。
- 走行距離に制限がある。
- 車のカスタマイズは行えるが、ディーラーの事前確認をしておいた方がいい。
- 一般的には、銀行のマイカーローンより金利負担が高くなる。(金利の料率は残クレとほ ぼ同じ)
<メーカー系ローン会社の残クレ>
- 車の所有権はローン会社にあり、契約期間中の車の売却や譲渡は不可。(契約期間終了後 は、残価でディーラーに車を返却し新たな車を乗り換えるか、売却するか、そのまま残価 の返済を継続し車に乗り続けるかを選択する必要があります。)
- 走行距離に制限がある。
- 車のカスタマイズは原則不可。
- 残価据置につき、契約期間中の返済額が安く抑えられる。
- 一般的には、銀行のマイカーローンより金利負担が高くなる。(金利の料率はディーラー ローンとほ同じ)
支払期間
3〜5年(36~60回)
決済手段
指定金融機関(銀行、信用金庫など)の口座から毎月の支払日に口座振替により自動引き落としとなります。
カーリース
概要
車をカーリースで購入した(借り受けた)場合、車検などのメンテナンス費用や税金、保険料(自賠責保険のみ)は月々の支払額に含まれ手間いらずです。
ただし、その分、支払額が増え、家計を圧迫しますが、生活の備えである現預金は手元に残すことができます。
カーリースの場合は、車の所有権はリース会社にありますので、契約期間中は車の売却や譲渡を行うことはできません。
また、走行距離の制限があり、カスタマイズも不可です。
なお、任意保険は契約者(使用者)が加入し、保険料を支払うことになり、車両保険の加入は強く推奨されます。
支払期間
3〜5年(36~60回)
決済手段
指定金融機関(銀行、信用金庫など)の口座から毎月の支払日に口座振替により自動引き落としとなります。(リース会社によってはクレジットカード払いも可)
「一括払い」はなぜ少ない?
一括払いは、先ほどの日本自動車工業会の調査結果にある通り、新車の購入に限って見た場合でも、割合は全体の半分程度に止まっています。
なぜ一括払いを利用する割合はこんなに少ないのでしょうか?
ここでは、一括払いで購入する人が少ない理由を4つのポイントで解説します。
値引きが受けられない場合があるため
本音で言えば、誰しもがローンを組んで車を購入するのは避けたいところです。
しかし、多額の出費となる車の購入に、手元の現預金の大半を注ぎ込めば、その後の生活で出費を伴う出来事が発生した場合に困ることになるため、家族形成期にあるファミリー層を中心に多くの人がローンを組んで車を購入しています。
ディーラーの営業マンも、顧客のそういった心理を上手く突きつつ、メーカー系ローン会社のディーラーローン(クレジット)や残クレを、値引きを絡めて勧めてきます。
それでは、なぜディーラーローンや残クレならではの値引きをディーラーは提供してくれるのでしょうか?
その理由、カラクリは次の通りです。
まず、ディーラーはローン会社へ顧客を紹介することで、ローン会社から多額の紹介手数料を得ることができます。
また、多くのディーラーは、ローン会社から金利収入の一部を継続的に得ていて、これらのバックマージンがディーラーの大きな収入源となっており、営業マンの成績評価にも大きく関わってきます。
よって、ディーラーは一括払いの顧客にはあまり値引きせず、逆にディーラーローン(クレジット)や残クレを組んでくれた顧客には、値引きをしてくれるのです。
また、一括払いの場合には、顧客が何らかの理由で購入を取り止めたり、支払いが遅延したりすることも想定されますが、ディーラーローン(クレジット)や残クレを顧客が組んでくれさえすれば、ディーラーにはその時点でローン会社から確実に購入代金の支払いが約束されますので、そういったリスクヘッジの面でも、ディーラーは顧客にローン会社のディーラーローン(クレジット)や残クレを組むよう勧めてきます。
なお、中古車ディーラーなら支払方法に関係なく、交渉次第で値引をしてくれる場合がありますが、新車のような大きな値引きは期待できません。
支払額が大きく、資産に不安を抱えるため
日本自動車工業会が2021年に実施した調査では、一括払いを行った人の6割以上が60代以上のシニア層、いわゆる手元の現預金に余裕がある人で占められています。
出典:2021年度乗用車市場動向調査(一般社団法人 日本自動車工業会 )
若年層や家族形成期にあるファミリー層は、手元の現預金に余裕のある人は多くなく、結局のところ、ローンなど一括払い以外の方法で購入する人が多くなる傾向にあります。
また、最近のハイブリッド車やEV車は、車両本体価格だけでも300万円を超えるものがざらにあります。
例えば、ファミリー層に人気のトヨタ ノアの場合、一番価格が安い「HYBRID X 2WD」であっても、車両本体のカタログ価格だけでも300万円を超え、これに税金や保険料などの諸費用を加えた金額を一括払いできる人はそうそういません。
車の価格、特に新車の価格は、モデルチェンジの度にボディサイズが拡大したり、安全装備や燃費などの環境性能がアップしている分、ひと昔に比べて高額化しており、そういった面からも一括払いを選ぶ人は今後も少なく、契約期間中の月々の返済が安く抑えられる、残クレ(残価設定・据置型ローン)が若年層やファミリー層を中心に人気を集めています。
車種やグレード選択の自由度が下がるため
手元の現預金を使って 一括払いで車を購入する場合、どうしても車種やグレードは予算の範囲内に収める必要があります。
自分の希望する車種であっても、予算が足りなければ、グレードを下げたり、オプション装備をやめたりしなければならず、場合によっては車種自体を変更する必要に迫られます。
車は、人生の中でマイホームに次ぐ大きな買い物ですので、車種・グレード・オプション装備には妥協せず、満足のいくカーライフが送れる車を選ぶことが大切です。
「ローンなんて組みたくない」という思いから、一括払いにこだわり過ぎると、後で大きな後悔が残ってしまうことになります。
そういった場合には、車両本体価格の大半を頭金で支払い、残りの部分を金利の安い銀行のマイカーローンを組んであてるのも一つの選択肢です。
ローン利用によるオプション装備やアフターサービスの特典を受けられなくなるため
先ほど解説させていただいた通り、ディーラーは、ディーラーローン(クレジット)や残クレを顧客に組んでもらうことで、メーカー系ローン会社からバックマージンを得ています。
オプション装備やオイル交換、整備点検などのアフターサービスは、本来有料のサービスとなりますが、ディーラーローン(クレジット)や残クレを組んでくれた顧客には、値引きの一環としてこれらサービスの特典を無料で提供してくれることが多いようです。(ディーラーはローン会社から得るバックマージンで、これらサービスを無料で提供しても十分元が取れているようです。)
しかし、一括払いの場合、これらサービスの費用は車両本体価格に上乗せせざるを得ないケースが大半で、値引き自体をしづらい一括払いでは、このようなメリットも得にくくなっているのが実情です。
一括払いと他の支払方法との比較
一括払いは、金利などの負担はありませんが、他の支払方法は必ず金利などの負担が必ず発生します。
ディーラーローン(クレジット)と残クレの金利は銀行のマイカーローンと比べて高めの設定となっています。
ディーラーローン(クレジット)、残クレの金利はメーカー(ディーラー)によって異なりますが、大まかに言えば、通常は年4%前後〜年8%前後です。
これに対して、銀行のマイカーローンは銀行によって異なりますが、大まかに言えば、年2%前後〜年3%代前半となっております。
ここでは、どれくらいの負担が発生するのかを以下の契約内容でシミュレーションしてみます。
なお、返済額や返済総額はあくまでも目安です。(実際の金額は異なる場合があります。)
<契約内容>
- ローン借入額:200万円
- 支払期間:5年(60ヵ月)
- ボーナス月上乗せ額:なし(0円)
ディーラーローン(クレジット)との比較
金利を年4.9%に仮定すると、37,651円×60回で返済総額は2,259,060円、一括払いに比べて259,060円の負担増となります。
ディーラーローン(クレジット)の場合、車の所有権はローン会社が有することなどから、銀行ローンに比べて審査は比較的通りやすくなっています。
銀行のマイカーローンとの比較
金利を年2.5%に仮定すると35,495円円×60回で返済総額は2,129,700円、一括払いに比べて129,700円の負担増となります。
なお、銀行のマイカーローンは車の所有権は契約者(購入者)が有することや、金利がディーラーローン(クレジット)や残クレより安くて済みますが、年収や取引の内容、他社での借入状況などをもとに審査を厳格に行っており、審査や融資額の設定が、メーカー系のローン会社より厳し目です。
残クレ(残価設定・据置型ローン)との比較
金利を年4.9%、残価の設定を80万円(全体の 40%)と仮定すると、26,244円円×60回で返済総額は1,548,39円、残額800,000円をプラスすると2,348,396円、一括払いに比べて348,396円の負担増となります。
残クレは、毎月の返済額は安くて済み、金利がキャンペーン等で低く設定してもらえればディーラーローン(クレジット)と返済総額はさほど変わらなくなりますが、返済期間が長くなり、金利が高くなれば、ディーラーローン(クレジット)より返済総額は増加します。
その理由は、据置の残価にも、金利が発生しているからです。
なお、ディーラーが必ずしも残クレの残価を保証してくれる訳ではありません。
残価は、走行距離の制限や損傷、事故歴がないことなど、残価保証条件を満たした場合のみ適用され、その条件を満たしていないと、車の状態などにより残価が減額され、減額分の差額を負担することになりますので注意が必要です。(残価を保証しないディーラーの販売店も一部にあるようですので、残クレを契約する際は必ず確認するようにしてください。)
残クレは、ディーラーローンと同様、車の所有権はローン会社が有することなどから、銀行ローンに比べて審査は比較的通りやすくなっています。
カーリースとの比較
カーリースに関しては、リース会社や車種、サービス(パック)内容などによって、月々のリース料はまちまちですので、一概に比較は出来ません。
当然のことながら長い期間で見ると、支払総額は一括払いより高くなります。
詳しくは、カーリース各社のホームページにてご確認ください。
「一括払い」が向く人は?
総支払額をできるだけ安く抑えたい
一括払いは金利がかからない分、総支払額は安く抑えられますので、「総支払額を安く抑えたい」と考える人には向いている支払方法であるといえます。
しかし、車には保険料や税金、メンテナンス料などの維持費が必ずかかりますので、一括払いを選択するのであれば、自身のライフスプラン・スタイル、そして何よりも手元の現預金や今後得られるの所得がどれだけあるのかをよく考えてから行う必要があります。
資金に余裕がある
手元に現預金や株、投資信託などの配当収入が充実にあり、今後の人生でケガや病気など、アクシデントを多少被っても生活に支障ない人は、無理に金利負担のあるローンを組んで車を購入するよりも、一括払いでスッキリ車を購入するのがベストの選択肢です。
要するに、「お金のある富裕層は何の縛りもなく車に乗る」のがベストの選択肢だということです。
自分の所有物にしたい
車を一括払いで購入し、何の制限もなく、自分のもの、所有物として自由に乗りたいと考える人は多いと思います。
特に、手元に現預金がさほどなく、クレジットカードのリボ払い・分割払いを利用中で、これ以上はローンを組みたくないと考える方や、自営業やパート・アルバイト勤務、転職後の勤務年数が浅い方など、ローンの審査通過に自信のない方は、金利負担のない一括払いで車を購入するのが最良の方法です。
そんな方々は、新車にこだわらず、割り切って状態のいい中古車をリーズナブルな低価格帯で上手く購入するのがベストの選択肢です。
車の購入金額を抑えるポイント
最近の車は、ハイブリッド車や電気自動車(EV車)など、ひと昔前に比べて高性能な車種が増えている反面、車種本体価格が高額になっています。
そんな中でも、我々の所得がアップしているかというと、決してそうではありません。
ですので、皆さんが考えるのは、「いい車を少しでも安く購入したい」と思うのが本音ではないでしょうか?
ここでは、車の購入金額を安く抑えるポイントを解説します。
その1 購入のタイミングを検討する
ディーラーの決算期やボーナス期である3月、6月、9月、12月は車の価格が大幅値引きになったり、オプション装備の特典が付く時期です。
このタイミングを狙えば、購入金額を抑えられる可能性があります。
その2 最終ではなく一世代前のモデルを選ぶ
モデルチェンジ直前の車種を含め、最終モデルではなく一世代前のモデルを選ぶことで、それなりのグレードでお好みの車種を大幅な値引きで購入できる可能性があります。
その3 割り切って中古車を選ぶ
中古車は、はっきり言って購入金額を一番抑えられる方法です。
中古車と言っても、年式や車種、グレード、走行距離は様々です。
特に、以前は新古車、現在は登録済未使用車と呼ばれる車は、走行距離は輸送時に自走する数十km程度と極めて短く、車両のコンディションも新車と大きく変わりませんが、かなりの大幅値引きとなっているケースが多いようです。
また、ディーラーの展示車だけでなく、何らかの理由で新車で販売されて間もない車が中古車として再販されているケースも多数あります。
中古車の情報サイトでマメにチェックされれば、掘り出し物の車をゲットできる可能性が大です。
まとめ
車を購入する方法は、一括払い以外にもいろいろとありますが、やはりご自身のライフプラン・スタイル、手元の現預金に見合ったかたちで無理のない方法を選ばれるのがベストです。
一般的には、購入金額の20〜30%程度の頭金を用意して、銀行などでなるべく金利のかからないローンを組んで車を購入するのが良いと言われていますが、頭金なしのフルローンの場合には、新車に拘らず状態のいい中古車を如何に安く買えるかがカギになってきます。
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