どれぐらいお得?向いている人は?トヨタのKINTOのメリット・デメリットを解説します
人気の車サブスクサービス「KINTO」をご存知でしょうか。
さまざまな分野のサブスクリプションサービスが一般化した昨今、”購入”だけでない新たなカーライフの選択肢として、契約数を伸ばしています。
本記事はそんなKINTOのメリット・デメリット、契約方法や対象車種をご紹介します。
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目次
KINTOとは?
サービス概要
KINTOは、株式会社KINTOが運営するカーリース/モビリティサービスのブランドです。
トヨタ自動車元会長 豊田章男氏が理想の車を「筋斗雲(きんとうん)」と称し、「必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できるように」と語ったビジョンに由来します。
KINTOは全国で展開(一部サービスを除く)されており、提供開始から3年間で52000件以上の契約が結ばれているそうです。
KINTOのサービス特徴は、車検やメンテナンス費用、任意保険料や税金まで毎月一定の支払いで完結させられる点です。
そのため乗り始めたいときにクルマを受け取れて、違う車に乗りたくなったら乗り換えることができるため、柔軟なカーライフを計画することが可能です。
KINTOのプラン内容
2023年10月現在KINTOが提供している「KINTO ONE」サービスの各プランをみてみましょう。
「KINTO ONE」は車両本体だけでなく、車検やメンテナンス、任意保険など維持にかかる負担を含んだ毎月の支払いによって利用できるようになっています。
「初期費用フリープラン」
「初期費用フリープラン」は、契約時の申込金が不要で初期費用が0円となるプランです。
またボーナス併用払いが利用できるほか、一定の手数料で次の車への乗り換えができる「のりかえGO」の対象となっています。
初期費用フリープランでは、3年/5年/7年のいずれかの契約期間を選択しますが、期間内の解約には中途解約金が発生します。
「解約金フリープラン」
「解約金フリープラン」は中途解約金が発生せず、0円で解約できるプランです。契約期間は3年間のみで、満了後の再契約が可能です。
解約金フリープランでは、契約時に申込金として月額5ヶ月分相当の初期費用がかかります。また、ボーナス併用払いは利用できません。
KINTO Unlimited
「KINTO Unlimited」は、KINTO ONEの基本サービスを受けられることに加えて、納車後のアップグレードやコネクティッド機能を利用できる派生プランです。
トヨタ車の最新テクノロジーを利用し、より快適で安心性の高いドライブをお求めの方におすすめです。
KINTO ONE 中古車
「KINTO ONE 中古車」は、トヨタ正規販売店で整備済みの認定中古車が提供されています。
契約期間は2年間のみ、現在は東京都と愛知県のみのエリア限定のサービスとなっています。
KINTO ONE中古車は、KINTOで期間を満了した車両のみが対象です。KINTOサービスは2019年より開始されたため、4年以内の比較的年式の高い車両を選ぶことになります。
KINTO ONE bZ4X専用プラン
「KINTO ONE bZ4X専用プラン」はSUVタイプのBEV(電気自動車)bZ4XをKINTOで選べるプランです。
契約期間は最長10年間です。
EVは駆動用バッテリーの劣化がありますが、「容量保証」によって容量70%を下回るバッテリーは交換を受けられます。
またこのプランでは、国や自治体からのCEV補助金に相当する金額が、月額の支払いから控除されます。
※補助金は時期や地域によって申請できない場合があります。
※2023/10/30現在、WEBでの申込みを停止しています。
KINTO for LEXUS
「KINTO for LEXUS」はレクサス車をKINTOで選べるプランです。
本来高額でハイグレードなレクサス車を定額で乗ることができ、正規販売店のメンテナンス対応も受けることができます。
「初期費用フリープラン」(3年乗り換え)と「解約金フリープラン」(最長5年)のいずれかが選択できます。
KINTOのメリット
まとまったお金がなくてもトヨタ車に乗れる
KINTOは頭金の用意なく乗り始めることができます。
特にKINTO ONEの「初期費用フリープラン」では、申込金等の最初にかかる費用が掛からず、必要な支払いは定額料金だけとなっています。
税金や保険などが月額料金にコミコミ
KINTOでは毎月の支払いで任意保険料や車両保険が付帯します。
なお、KINTOでは保険等級や年齢、運転免許証の色(ゴールド免許かどうか)などを問わず任意保険料は一律の料金体系となっています。そのため、免許を取って間もない方など、通常の自動車保険では保険料が高い方でも、KINTOならお得に大手保険会社の補償を受けることが可能です。
新車に乗れる、決まった期間で乗り換えられる
KINTOでは、一部プランを除いて一定の手数料を支払うことでリース期間中であっても車の乗り換えが行える「のりかえGO」を導入しています。
契約満了前に中途解約をするよりも割安に次の車に乗り換えることが出来るため、ライフスタイルの変化や新モデルの登場など、車の乗り換えがしやすい点がメリットです。
面倒な手続きなしで車を受け取れる
KINTOはWeb上で契約を済ませることが可能です。KINTOの提携する販売店(トヨタおよびレクサスのディーラー)の店頭で申し込みを行うこともできます。
審査や契約書類の提出がスムーズに行えれば、納車まで1ヶ月程度とスムーズなクルマの受け取りが可能です。
クレジットカードが利用できる
KINTOでは毎回の支払いにクレジットカードが利用できます。
使用可能なVISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、DinersClub各ブランドのクレジットカードが使用可能で、利用料の支払いでクレジットカードのポイントを貯めることが出来ます。
一般的な自動車ローンではクレジットカード支払いが使えるものは少ないため、ポイントを貯めている方にとっては大きなメリットの一つといえるでしょう。
KINTOのデメリット
走行距離に制限
KINTO各プランは月あたり1,500kmの走行距離制限があります。設定された走行距離を超過した場合は、超過料金が発生してしまいます。
トヨタ車(bZ4Xを除く)では1kmあたり11円(税込)、bZ4X・レクサス車は1kmあたり22円(税込)が契約終了時に追加で請求されます。
途中解約で違約金がかかる場合がある
「解約金フリープラン」を選択していない場合、期間内の解約には中途解約金が発生します。
中途解約金は残利用料+追加精算金として計算されます。
購入はできない(返却のみ)
KINTO各プランは契約の満了および解約時に必ず返却する必要があります。
気に入っていた車だとしても、使用していた車両を購入することはできないため注意しましょう。
リース期間が短め
一般的なカーリースと比べて、契約期間はやや短めのプランが多くなっています。
満了後もKINTOを利用する場合、都度更新が必要となります。
KINTOが向くのはどんな人?
整備費用や保険料を抑えたい人
KINTOの各プランの料金は車検や日々のメンテナンス費用、保険料などを含みます。
月々の支払金額を一定に抑えたい方や頭金など大きな金額を負担しづらい方に向いています。
またKINTOの任意保険には等級制度がありません。等級の低い若い方でも保険料を安く済ませることができます。
トヨタ車やレクサス車にいち早く乗りたい人
トヨタ自動車 プリウスUグレード
KINTOで選べるクルマの中には、「プリウス Uグレード」「GRヤリス“モリゾウセレクション”」をはじめKINTOサービス専用のグレードや装備の車種もあります。それ以外の車種についても、KINTOを優先した生産や納車を行っているものがあります。
例として、プリウスは納車予定が2024年10月以降(Gグレード)と案内されていますが、KINTOでは、納車目処が1.5~3か月(Uグレード)と案内されています。
また、新型アルファードは2023年10月30日現在、受注が停止されていますが、KINTOでは取り扱いがあります。(納期6か月~)
このようにトヨタやレクサスの新しい車にいち早く乗りたいと考える人には、納車の時期という視点からもおすすめです。
定期的な乗り換えをしたい人
ほかにも、数年おきにクルマを乗り換えたい方や新しい車に多く乗っていきたい方にもKINTOは向いています。車の売買や保険、税金の手続きなどに手を煩わせることがないためです。
KINTOサービスが向かない人
一方で、以下のケースにあてはまる方はKINTOを利用することが向いていないかもしれません。
制限なく長距離を走りたい人
KINTO各プランは月あたり1,500kmの走行距離制限があります。これを超過した場合、ペナルティの費用が追加でかかってしまいます。一切制限を受けることなく、クルマで自由に距離を走りたいという方には向きません。
トヨタ車・レクサス車以外に乗りたい人
KINTOの対象車種はトヨタ車もしくはレクサス車となります。ほかのメーカーのクルマに乗りたい方や、サービス対象車種が気に入らないという方にはおすすめできません。
軽自動車に乗りたい人
月額の支払いが一定である点はKINTOの特徴です。しかしKINTOでは比較的安価に利用できそうな軽自動車がラインナップされていません。一般的なカーリースの商品では軽自動車を選べるものもあるため、軽自動車に乗りたい人にはKINTOはおすすめが出来ません。
ほかのカーリースやローン購入も選択肢
KINTOがあまり向いていないと思われた方には、ほかのカーリース商品やローンを利用した購入も選択肢に入ってきます。
経済的かつ生活スタイルに適した手段を改めて検討するのが良いでしょう。
KINTO | 一般的なカーリース | ローン購入 | 残クレ購入 | |
---|---|---|---|---|
取り扱い車種 | トヨタ・レクサス車 | 運営会社によって異なる | 全車種 | 各メーカーの対象車 |
契約期間 | 3・5・7年 | 1〜11年(※) | 約半年〜10年 | 3〜5年(※) |
走行距離制限 | 月間1,500km | 月間1,000〜1,500kmと設定されているケースが多い無制限の契約も | – | 借入先によって異なる |
自動車保険(任意保険) | 月額料金に含まれる | 運営会社によって異なる | – | – |
メンテナンス費用 | 月額料金に含まれる | 運営会社によって異なる | – | – |
契約期間中の中途解約 | 解約金が必要 0円のプランも |
原則不可 違約金・解約金が必要 |
不可 | 不可 |
※契約期間、走行距離制限などの諸条件は各運営会社によって異なります。
KINTOの契約方法
KINTO契約の流れ
ここでは「KINTO ONE」の契約を行う一連の流れをまとめます。
審査申込(審査完了)までは来店不要・オンラインで手続きを行えます。
WEBで申込み
①車種やグレードの選択
見積もりシミュレーションページを利用して、希望のカラー/グレード/オプションを備えたクルマ選びをします。
②利用規約同意
利用規約に目を通し、確認・同意します。
③販売店を選択
車の受け取りやメンテナンスをする販売店を選択します。自宅の最寄りの店舗や勤務先に近い店舗など、利用しやすい店舗を選ぶのがよいでしょう。
④必要事項入力
住所、勤務先等、審査に必要な個人情報の入力を行います。
メールまたは専用アプリ上のお知らせをもって、審査への申込みが完了します。
書類の提出から車を受け取るまで
⑤契約、支払い方法の選択
審査に通過したら、会員サイト「My KINTO」で契約手続きを進めていきます。
支払い方法の選択と利用規約への同意もこちらで行います。
⑥登録書類の準備・提出
納車時期の目処が立つと、販売店から車両登録に関する書類一式が送付されます。各書類に必要事項を記入し、提出します。
⑦納車連絡後の車両受け取り
書類に不備がなければ、販売店からの納車連絡を受けて日程調整を行います。
指定日に販売店にて車を受け取ったあと、「My KINTO」上の「納車完了確認」を押し、注意事項の確認を終えたら、すべて完了です。
KINTO 人気車種ランキング
ここではKINTO公式サイトが発表している「KINTO 新車人気ランキング」から上位5車種をご紹介します。
1位 プリウス
2023年6月に登場し、非常に高い人気を誇る新型プリウスは、先代モデルよりも低重心でスタイリッシュな設計となっています。納期目処は1.5~3ヶ月程度(Uグレード)、月額費用は16,610 円〜となっています。
2位 アルファード
2023年6月にフルモデルチェンジが行われ、新型モデルが登場した新型アルファードは迫力あるボディ・フロントやラグジュアリーな内装が特徴の最高級ミニバンです。納期目処はガソリン車6~7ヶ月程度/ハイブリッド車8~9ヶ月程度、月額費用は50,490 円〜となっています。
3位 クラウン(スポーツ)
従来の”クラウン”のイメージを覆す新しいスポーツSUVとして、こだわりのデザインと先進技術・性能を兼ね備えています。納期目処は3~4ヶ月程度、月額費用は66,550 円〜となっています。
4位 ヤリス(2WD)
2020年より発売されたトヨタを代表するコンパクトカーです。一般社団法人日本自動車販売協会連合会の年間登録台数ランキングにおいては、登場以来3年連続で総合首位の座をキープしています。車種特徴、納期目処は2.5~3.5ヶ月程度、月額費用は14,960 円〜となっています。
5位 ヴェルファイア
アルファードの兄弟車として、2023年6月にフルモデルチェンジが行われ新型モデルが登場しました。アグレッシブな「エクステリアデザイン」を押し出した高級・大型ミニバンです。納期目処はガソリン車6~7ヶ月程度/ハイブリッド車7~8ヶ月程度、月額費用は63,800 円〜となっています。
まとめ
ユニークなビジネスモデルや独自の広告展開で話題のKINTO各サービスについて、ご紹介しました。
車の所有方法として新しい提案を行うKINTOは、メリット・デメリットを考慮しながら、マイカーローンや残価設定ローン、一般的な個人向けカーリースと比較して利用を検討するのがよいでしょう。
快適なカーライフのために、本記事が役立てば幸いです。
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