車を高く売りたいときに気にするべきリセールバリューとは?リセールが高い車種や条件もご紹介します
廃車にするまで乗り潰す方でない限りは、自分の乗っていた車を売り、その代金を頭金などにして次の車を購入するという形で車を乗り換えることになります。その際、頭に入れておきたいのが、車のリセールバリューです。
数年後に売ることばかりを念頭に置いてもドライブやカーライフは十分に楽しめませんが、少しでも頭の片隅に入れておけば、次の買い替え時もお得な取引ができます。
また、車を生活の道具として割り切った使い方をする方であれば、是非リセールバリューを重視した車選びを最初から意識しておきたいところです。
リセールバリューの持つ言葉の意味やリセールバリューが高い車の特徴などについてご紹介します。
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目次
リセールバリューってどんな意味?
リセールバリューは、再販という意味をもつ「リセール(resale)と、価値を表す「バリュー(value)」を組み合わせた言葉です。
車のジャンルにおいてリセールバリューは一般的に「保有する自動車を売却する場合、その車のもつ価値」という意味で用いられています。リセールバリューが高い もしくは 低いという言い方で、リセールバリューの高い車は残価率が高く、高い買取額が期待できます。
市場に流通している中古車価格は、販売時の需要・供給のバランスや人気などに左右されます。中古車での高値が見込める車は買取額も上がるため、中古車でも人気の高いモデルはリセールバリューも高くなります。
リセールバリューが高いということがあらかじめわかっていれば、廃車にするまで乗り続ける方でない限り、リセールバリューの高いモデルを選ぶことで買取額もアップし、結果として買い替えるときのコストも少なくて済みます。
トータルの出費を少しでも抑えて車に乗りたい方には、これからご紹介する点を考慮し、リセールバリューを意識した車選びをすることをおすすめします。
リセールバリューが高くなる要因と傾向
中古車価格の高いモデルはリセールバリューも高いという傾向がありますが、実際リセールバリューに高く影響する要素について、ひとつずつ実際の数字を見ながら掘り下げていきます。
中古車小売需要が高い
中古車として売れる車は高い値段を付けられるので、買取額のアップも期待できます。つまりどんな中古車が売れているのかを理解しておけば、リセールバリューの高いモデルも知ることができるのです。
では実際に、どのようなモデルのリセールバリューが高いのか、傾向を見ていきましょう。
2020年12月現在、各モデルで最も流通台数の多い人気グレードの3年落ち(2017年式)での残価率の目安について例を挙げてご紹介します。
ボディタイプによる違い
車のボディタイプは、リセールバリューを最も大きく左右する要素といえます。
以前は4ドアセダンやハードトップ・2ドアクーペの人気が高かったのですが、最近ではすっかり様相が変わり、ミニバンやSUVなど、より実用性の高い車種の需要が高くなりました。
またセカンドカーとして一定のニーズがあった軽自動車も、ハイトワゴンタイプが一般的になってからは、さらに需要が高まっています。
これらの車種は新車市場でも人気が高く、その流れを受けて中古車市場での需要も高いのです。
●リセールバリュー比較 ケース1:セダン VS SUV
SUVの代表として、トヨタ ハリアーを、また同格のセダンモデルであるトヨタ カムリのハイブリッドモデルを取り上げ、それぞれのFF車での残価率を比較します。
分類 | SUV | セダン |
---|---|---|
車名 | トヨタ ハリアー | トヨタ カムリ ハイブリッド |
グレード | プレミアム(2WD) | G レザーパッケージ(2WD) |
年式 | 2017年 | 2017年 |
当時新車価格 | 3,380,400円 | 4,195,800円 |
3年落ち残価率目安 | 56~59% | 48~51% |
現在はセダンの人気は低く、SUVやミニバンに人気が流れています。セダンのカムリとSUVのハリアーを比べるとハリアーの残価率が1割ほど高く、その差は歴然です。
●リセールバリュー比較 ケース2:軽スーパーハイトワゴン VS 軽セダン
次は、軽自動車同士の残価率を比べてみます。比較対象としては、ホンダを代表する軽ハイトワゴンタイプのN-BOXと、同じくホンダから軽セダンタイプのN-ONEをピックアップしました。
分類 | 軽ハイトワゴン | 軽セダン |
---|---|---|
車名 | ホンダ N-BOX | ホンダ N-ONE |
グレード | G L ホンダセンシング(2WD) | G(2WD) |
年式 | 2017年式 | 2017年式 |
当時新車価格 | 1,499,040円 | 1,185,000円 |
3年落ち残価率目安 | 58~62% | 50~54% |
軽自動車は一般的にリセールバリューが高い方ですが、それでもN-BOXの3年残価率が60%前後、N-ONEの場合は50%強と、モデルごとの違いがはっきりしているのがわかります。
動力形式による違い
20世紀末までは車のパワートレインというと、ガソリンやディーゼルなどのエンジンが一般的でした。それが1997年に初代トヨタ プリウスが登場して以降、ハイブリッド車の認知度が徐々に上がり始め、令和に入った現在では、国産車を中心に多くの車種でハイブリッド形式が選べるようになりました。
高い燃費性能や地球環境に優しいといった特徴から、ハイブリッド車は中古車市場でもすっかり市民権を得てきました。
逆にエンジン車は年々減少傾向にあり、世界的なCO2削減の動きもあって、近い将来には収束に向かうかもしれません。ユーザーの嗜好も、時代の流れとともにハイブリッド車に傾いています。
●リセールバリュー比較 ケース3:ハイブリッド車 VS エンジン車
次は同程度のボディサイズのモデルを取り上げ、パワートレインの違いによる残価率の差を見ていきます。ハイブリッド車の代表としてトヨタ プリウスを、ガソリン車の代表としてマツダ アクセラスポーツの残価率を比較してみましょう。
分類 | ハイブリッド車 | ガソリン車 |
---|---|---|
車名 | トヨタ プリウス | マツダ アクセラスポーツ |
グレード | S セーフティプラス(2WD) | 15S プロアクティブ(2WD) |
年式 | 2017年 | 2017年 |
当時新車価格 | 2,693,520円 | 2,138,400円 |
3年落ち残価率目安 | 47~50% | 42~45% |
ハイブリッド車の代表的モデルであるトヨタ プリウスでは、乗用車として一般的な残価率で、前述のカムリよりも高い数値です。アクセラスポーツとの差はわずかですが、それでも残価率の高さはハイブリッド車のプリウスに軍配が上がります。
固定ファンが多く、モデルの新旧に関わらず根強い人気がある
一般的な乗用車は、モデルチェンジで旧モデルになると人気・中古車価格とも下がる傾向にあり、必然的にリセールバリューも下がります。
しかし中には、モデルチェンジしても依然として先代モデルが高い人気をもち、リセールバリューの高さをキープしているものもあるのです。そういった車種として挙げられるモデルとしては、スズキ ジムニーがあります。
●リセールバリュー比較 ケース4:スズキ ジムニー
分類 | 軽クロカン | 軽クロカン |
---|---|---|
車名 | スズキ ジムニー(先代モデル JB23型) | スズキ ジムニー(現行モデル JB64型) |
グレード | ランドベンチャー | XC |
年式 | 2017年式 | 2018年式 |
当時新車価格 | 1,691,280円 | 1,841,400円 |
3年落ち残価率目安 | 65~69% | 93~97% |
ジムニーは先代モデルでも、残価率の高い軽自動車の中で驚異的な残価率の高さを誇ります。納期が長期にわたっている現行モデルジムニーはとりわけリセールバリューが高く、新車価格とほとんど変わらない残存率が特徴的です。
●リセールバリュー比較 ケース5:輸入SUV
分類 | 輸入SUV | 輸入SUV |
---|---|---|
車名 | ジープ ラングラー(先代モデル JL型) | メルセデスベンツ Gクラス(先代 W463型) |
グレード | アンリミテッド サハラ | G350d |
年式 | 2017年式 | 2017年式 |
当時新車価格 | 4,276,800円 | 10,800,000円 |
3年落ち残価率目安 | 59~63% | 58~61% |
最近はSUVが乗用車の一ジャンルとしてすっかり定着しましたが、オンロード志向のモデルが多い中、オフロードの走破性能が高い本格的なモデルの人気が衰えることはありません。それらの代表的モデルであるジープ ラングラーやメルセデスベンツ Gクラスは残価率が高い傾向にあります。
車両の状態がいい車はリセールバリューが高い
車種としては人気が高くない場合でも、リセールバリューが高くなる場合があります。
修復歴のない車や高年式の車・走行距離の少ない車などは、車両としてのコンディションが良好であると考えられるため、通常の状態と比べリセールバリューは高くなる傾向です。
また、いわゆるワンオーナー車とよばれる、新車時から一人のオーナーが大切に乗り続けてきた車の場合、特に年式の古いものであっても、メンテナンスがきちんとされていれば、リセールバリューは高くなる傾向です。
リセールバリューを位置付ける要素は他にもある
今まで説明した要素の他にも、リセールバリューを左右する要素はまだまだあります。
買取に出す車と現在新車で販売されているモデルが同じ世代、つまり型落ちではなく現行となるモデルについては、リセールバリューは高くなる傾向にあります。
また同じモデルの中でも、装備が充実している最上位グレードやお買い得感の高い売れ筋のグレードは、中古車市場でも人気が高く、他のグレードと比べるとリセールバリューが高くなります。
●リセールバリュー比較 ケース6:グレード別比較
同じモデルであっても、グレードが異なると残価率はどのくらい変わるのか、トヨタ ヴォクシーを例に比較します。
分類 | ミニバン | ミニバン |
---|---|---|
車名 | トヨタ ヴォクシー | トヨタ ヴォクシー |
グレード | ZS 煌2(2WD) | V(2WD) |
年式 | 2017年 | 2017年 |
当時新車価格 | 2,830,680円 | 2,725,527円 |
3年落ち残価率目安 | 58~61% | 53~57% |
ZS 煌2はカタロググレードのZSをベースに装飾を施した特別仕様車ですが、カタロググレードのVよりも残価率が高いことが確認できます。
また、ボディカラーも車のリセールバリューを左右する要素のひとつです。人気の高い定番色としてホワイト系やブラック系のボディカラーは、リセールバリューが高くなる傾向です。
海外輸出需要が高い
ユーザーから買い取った車の多くは国内市場で中古車として再流通しますが、モデルによっては海外で第二の人生を歩む車もあります。
品質に定評のある日本車は海外でも人気が高く、走行性能だけでなく耐久性にも優れていることから、特に道なき道を進むことの多い新興国や発展途上国で高い人気を誇っています。
トヨタ ランドクルーザーが世界中で高い人気を誇っているのはよく知られていますが、その他にもハイエースやハリアー、プリウス、アルファード、ヴェルファイア、RAV4などのモデルも海外での人気は高くなっています。
中古車の国内市場では、10年・10万kmをひとつの目安に、それ以上走行している車はニーズが極端に下がり買取額も低下しますが、海外で人気の高い車種であれば輸出の需要が高く、古い年式や走行距離が多い車でもリセールバリューは安定的に高くなる傾向です。
今回は海外でも人気の高いトヨタ ハイエースと、日本国内で競合車種にあたる日産 NV350キャラバンの残価率を比較してみましょう。それぞれロングボディ・ディーゼルターボ・2WDという、一般的な構成のグレードを取り上げます。
●リセールバリュー比較 ケース7:海外輸出需要の高さ
分類 | ワンボックス | ワンボックス |
---|---|---|
車名 | トヨタ ハイエース | 日産 NV350キャラバン |
グレード | 3.0 スーパーGL ロング ディーゼルターボ(2WD) | 2.5 プレミアムGX ロングボディ ディーゼルターボ(2WD) |
年式 | 2017年 | 2017年 |
当時新車価格 | 3,381,000円 | 3,648,000円 |
3年落ち残価率目安 | 59~62% | 48~51% |
NV350キャラバンの方が当時の新車価格は高いですが、残価率によってはハイエースの方が高い査定額になる場合もあるのは驚くべき特徴です。国内外でのハイエースの人気の高さがわかります。
リセールバリューを高くするその他の要因
中には極端にリセールバリューが高くなる場合もあります。
車だけでなく、あらゆるものの価格は需要と供給のバランスで決まりますが、そのバランスをとるために中古車価格が上昇すると、それに対応してリセールバリューも上がります。極めて特殊な事例ですが、具体例をご紹介します。
流通台数が極端に少ない車(数量限定で生産された車)
台数限定で生産・販売されていた車はもともと希少性が高いのですが、中古車になるとその希少性がさらに高くなります。
例えば500台限定で発売されたレクサス LF-Aや、350台限定のスバル WRX STI S208 NBR チャレンジパッケージなどが挙げられます。
特にこれらのスポーティーモデルは、なかなか手放さず大切に乗り続けるオーナーがいる一方、手荒な乗り方をするオーナーもいます。そのため、程度の良い中古車として流通する台数は非常に少ないのです。
需要と供給のバランスがとれておらず、今後も中古車価格の上昇が見込まれるため、リセールバリューも高くなります。
需要に対して供給量が少ない車(納車待ちの期間が極端に長い車)
需要に対し供給が追いついていない場合、当然価格は上昇します。中古車でも例外ではなく、中古車価格の上昇が確実であればリセールバリューも高くなります。
2018年、現行モデルにフルモデルチェンジしたスズキ ジムニーがその最たる例です。軽自動車規格のジムニーだけでなく、白ナンバーの登録車規格であるジムニーシエラに至っては、今すぐ注文しても、納車は年単位で待たなければなりません。
そのため前述したように、現行モデルであるJB64型ジムニーの買取額は新車価格とほとんど変わらず、極めて高いリセールバリューをもつ車種のひとつです。
まとめ
リセールバリューの高い車を買っておけば、数年後買取に出す際もお得になり、トータルの購入費用をおさえることが可能です。
数年先のリセールバリューを考えて車選びをするのは難しいと思う方もいるかもしれませんが、アンテナを張って自動車業界のトレンドをいち早くおさえておけば、ある程度の傾向をつかんでおくことは可能です。
なお、ユーカーパックはオークション方式の車買取サービスを提供しており、車種やグレード・年式・走行距離ごとに買取額の相場が確認できます。また、過去に買い取った査定価格も含め売買実績を全て公開しているため、買取依頼をする際の参考になります。
リセールバリューの高いモデルであっても、業者ごとの特徴や得意とする車種は異なります。ユーカーパックは全国8000店以上の買取店が参加しているため、納得のいく条件で買い取ってもらうことが期待できます。お車をできるだけ高く売りたいと考える方はもちろん、どこに売ったらいいかわからないユーザーにも、ユーカーパックはおすすめできるサービスとなっています。
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