小型トラックを高く売るには？2トン・3トントラックの買取相場について解説

小型トラックの区分

小型トラックは、一般的に最大積載量が3.0t以内のトラックを指し、これらの車両はいわゆる「1トントラック」「2トントラック」「3トントラック」が該当します。

2017年3月11日までに普通免許を取得した場合は最大積載量3t未満まで、2017年3月11日以降に取得した場合は2t未満のトラックが運転可能となっており、その車両サイズと運転の容易さから広く普及している分類のトラックです。

代表車種と特徴

次に小型トラックに分類される各メーカーの代表的な車種をみていきます。

トヨタ タウンエーストラック(1tクラス)

1トントラックの代表車種といえるトヨタ タウンエーストラックは、同車のOEMモデルとなるダイハツ グランマックストラック、マツダ ボンゴトラック（現行型）とともに新車で購入ができる唯一の1トントラックの車種となっています。

広い荷台スペースと低床デッキが積み下ろしに使いやすく、人気の高いトラックとなっています。現行モデルはダイハツのインドネシア工場で生産される輸入車となっており、ダイハツ車に搭載される先進安全機能「スマートアシスト」を搭載しており、衝突回避や事故軽減をサポートします。

マツダ ボンゴトラック(1tクラス～)

2020年9月以降販売されているマツダ ボンゴトラックはダイハツ グランマックストラックのOEMモデルとなっていますが、2020年8月の生産終了まで発売された4代目モデルまではマツダが製造販売するオリジナルモデルでした。2016年2月のマイナーチェンジでは2WDモデルの最大積載量が1150kg、4WDモデルが1000kgにアップし、使い勝手が更に向上しています。

なお、4代目モデルは日産にはバネットトラック、三菱自動車にはデリカトラックとしてOEM供給されています。

トヨタ ダイナ（1tクラス～）

トヨタが販売するダイナは、現在1トンクラスの1.0tonシリーズ、2トンクラスの2.0tonシリーズがラインナップされています。現行モデルはトヨタグループでトラックやバスを手掛ける日野自動車との共同開発で誕生し、環境性能の工場や安全装備の充実が図られています。

いすゞ エルフ(1.5tクラス～)

いすゞが製造販売する小型トラック エルフは2023年3月にフルモデルチェンジが行われ、現行モデルは7代目となります。1959年の初代モデルの登場から約60年近く、多くのトラックドライバーから高い支持を受ける歴史のある車種です。外観デザインだけでなく、居住性や安全装備等の機能面も一新され、先進運転支援システム（ADAS）が標準装備化されました。

日野自動車 デュトロ(1.5tクラス～)

「ヒノノニトン♪」のユーモアあふれるCMのフレーズで有名な日野 デュトロは、「スマートで走りやすく仕事ができる車」をコンセプトにした人気車種です。ディーゼル車やハイブリッド車に加え、電気自動車タイプのデュトロZEVも登場し、広いラインナップを誇っています。また、腰への負担をかけない座り心地のいいシートもドライバーからの評価を高めています。

三菱ふそう キャンター(1.5tクラス～)

安心を基本とした新しい走りを提案する三菱ふそう キャンターは、使いやすい機能と快適で疲れにくい走りに特徴があります。2022年3月にフルモデルチェンジが行われています。安全面では左折巻き込み事故のリスクを低減させる三菱ふそう独自のアクティブ・サイドガード・アシスト（Active Sideguard Assist）を小型トラックとして日本で初めて標準装備しました。

小型トラックの買取市場、流通状況

トラックに買取相場はない!?

車種や需要によって価格の変動が大きいことから、決まりきった相場帯はないといわれています。

調査結果では、運輸業での現保有車の購入形態は「代替」が中心だったところ、2020年以降は「代替」が減少し、「増車」としての購入に増加傾向が見られます。国内の貨物輸送量は回復傾向が続くと考えられ、これにより、サイズの大小を問わずトラックの需要も増加していくと予想されます。

小型トラック市場は需給が活発

小型トラックは取り扱いがしやすく車両価格も比較的抑えられることから、中古車市場でも非常に高い人気があります。建設業や物流業界の内需拡大だけでなく、円安に伴う海外輸出の増加、新車の価格高騰といった要因から、小型トラックの買取価格は上昇傾向となっています。

トラックは荷台の違いで買取相場が変わる

小型トラックは、地面から荷台までの高さによって、「低床タイプ」と「高床タイプ」が存在しています。後輪タイヤが小さい低床タイプに比べて高床タイプの方が未舗装路での走行がしやすいことから、より海外で好まれる傾向となっており、海外輸出の需要も高いことから、高床タイプは低床タイプよりも比較的相場が高めとなる場合が多いです。

小型トラックの買取プロセス

小型トラックを含めたお車の売却までの流れは、基本的に以下のようになっています。

1：車買取店を選ぶ

乗り換えや売却などでお手持ちの車両を売却する決断をしたならば、まず最初に適切な買取店を選択しましょう。一般的に販売店での下取りよりも買取の方が高い価格がつきやすいとされています。

近くの買取店を探して足を運ぶ方法もありますが、口コミや評判も考慮して売却先を選ぶことをおすすめします。

その際は「担当者が高圧的だった」「後から減額された」などのネガティブな口コミが多い業者は避け、「対応が丁寧だった」「満足できる金額だった」などのポジティブな口コミが多い業者を選ぶよう心がけましょう。

2：査定をしてもらう

売却する買取店が決まったら、実際に査定をしてもらいましょう。基本的には、買取店と連絡を取り指示に従えば問題ありません。

なお、車の査定においては、自ら店舗に車を持ち込む「持ち込み査定」のほか、車両を保管している場所で査定を受ける「出張査定」を行っている業者も多いです。

3：必要書類を揃え、手続きをする

査定が行われ買取価格が確定し、売却先が決定したら、売却の手続きに進みます。必要書類の確認や署名、押印を行えば手続きが完了となります。業者の担当者からの指示に従って手続きを進めましょう。

4：車両を引き渡す

手続きが完了したら車両を引き渡すことになります。この際に車内の残留物やカーナビに登録された情報、オーディオ内のメディア、ドライブレコーダー記録などの消去を行い、最終確認を忘れずに行いましょう。

5：入金確認をする

車両の引き渡しが終わったら、入金を待つかたちになります。入金が確認できたら、売却の手続きは完了です。

小型トラックを高く売るためにやるべきこと

車両状態を確認する

査定前には、所有するトラックの情報や状態について知っておくことが必要になります。以下のような項目について、確認を行いましょう。

また、不具合の有無によって買取価格が大きく変わる場合がありますので、なにか不具合がある場合は査定スタッフに必ず伝えましょう。

定期的なメンテナンスを実施する

定期的なメンテナンスを実施することで、車両状態を良好に保つことができ、査定時にも評価が高くなり、高い買取価格が期待できます。

トラック買取業者の選び方

専門知識を有している業者かどうか

トラックは一般的な乗用車と比べて多様な業務に用いられる車両となるため、トラックに関する専門知識を有している事業者かどうかは大変重要なポイントです。

トラック買取を専門とするお店であれば、一般的な中古車を取り扱う業者と比較して細かい知識と情報をもっているうえ、よりトラックに独自の査定基準を導入している業者もあります。

特に、特殊な架装を施された車両の場合、車両そのものの価値に加え、架装の評価も加味した買取価格となります。きちんと市場の価値に沿った価格での売却を行うためにもトラックに精通した業者選びが大切です。

買取実績が明確に提示されているか

買取業者の信頼性を評価する際には、買取実績が明確に示されているかを確認することが重要です。信頼できる業者を選ぶための指標として有効に働きます。

どんなに「高額買取」をうたっていたり、「地域一番でがんばります」と喧伝していても、実際にはできるだけ安く仕入れ、高値で売りたいというのが業者の一般的な動機です。したがって、具体的な買取実績を公開しない業者も多いのが実情です。逆に、自社に不利な情報も公開する業者は信頼性が高く、安心して取引ができるでしょう。

終始対応が丁寧で、強引な営業トークがないか

業者の中にはしつこく営業電話をかけてくる場合があります。このような業者は、実際に取引しても信頼性に欠けることがあります。根負けして営業に応じてしまうよりも、慎重に検討することが重要です。

また査定後の営業トークで「提示した価格は今日だけの特別価格で、明日になると下がる可能性があります」といった言葉で急かす担当者も存在します。

このような口約束だけで契約を結ぶと、後にトラブルの原因になることがあります。例えば、車を引き渡した後に「事故車だった」「査定で見逃していた傷があった」といった事実が明らかになり、買取額が一方的に下げられることもあります。

一連の手続きを安心して依頼するためには、ユーザー視点で丁寧に案内を行ってくれて、強引な営業トークを行うことのない業者を選ぶことが賢明です。

まとめ

小型トラックを高く売るためには、査定前に準備を整え、複数の買取業者に査定を依頼し、査定額を交渉することが重要です。また、売却にかかる諸費用を把握しておくことも大切です。

売却の手続きとポイントを知っておき、小型トラックをお得に売却しましょう

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