代車を借りるときの費用は?保険や注意点などを分かりやすく解説!
車を所有していると代車を借りる場合があります。しかし、代車は車検などに付随するサービスであり、他に借りられるケースや利用時の費用などについてはあまり多くの方に知られていません。
そこで、この記事では代車を借りられるケースを説明するほか、借りたときの費用についても解説します。
代車は自分が所有する車ではないため、利用時の注意点や事故の際の保険なども併せて把握しておきましょう。
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目次
代車を借りられるケース
代車を借りられるケースは主に2パターンあります。それは車検のときと故障などの修理で車を預けるときです。
代車は数に限りがあるため、車検においては依頼するタイミングによってスムーズに借りられるかが決まります。
車検で借りる場合は期間について気にしないことがほとんどですが、修理で借りる場合は最長でいつまで借りられるか注意が必要です。
また、場合によっては代車を借りられないこともあるため、そのようなケースも確認しておきましょう。
車検のとき
代車を借りるケースとしてまず挙げられるのが、車検を受けるときです。車検は基本的に数日間車を預けて検査をするため、その間は代車を借りられます。
ディーラーや整備工場では代車を用意している場合が多く、スケジュールを立てて貸し出しを行っているのが実情です。車検を受ける日の1ヶ月以上前に、車検の予約と併せて代車を依頼するとスムーズに借りられるでしょう。
車種は今乗っている車と同程度の車格となる場合が多いとされていますが、貸し出される車は店舗によって異なります。
なお、一部の新車ディーラーでは営業の一環として上位モデルや今乗っている車の新型モデルを代車として手配し、利用者の購買意欲を高めるケースもあるようです。
もし気になる車種や乗ってみたい車種があれば、代車として用意してもらえるかを相談してみるのもよいでしょう。
事故や故障などで修理をするとき
自宅の駐車場で自損事故を起こしたり、部品やパーツの劣化で故障したりした場合は修理が必要となります。修理が終わるまでは車を整備工場に預けることになるため、整備工場側で代車を用意するのが一般的です。
また事故で整備工場に任意保険を使って修理を依頼するケースでは、保険会社が代車を手配します。
一方、購入した車のディーラーに依頼した場合には、ディーラー側で手配することもあるでしょう。
どちらのケースでも突発的なトラブルで代車を借りるときは、基本的に車種の指定は出来ない場合が多いようです。
借りられる期間の上限は30日としている業者がほとんどです。フェンダー交換などの軽微な修理は一般的に1週間以内で完了しますが、フレームの歪みや車の劣化が激しいと一ヶ月以上かかることもあります。
任意保険の代車費用特約でも最長30日にしている保険会社が多く、それ以上期間が延びる修理が必要な場合、レンタカーも検討しなければならないでしょう。
代車を借りられないケースもある
ディーラーでは試乗車や社用車も代車として活用していますが、数に限りがあるため、突然依頼しても全て貸し出し中で借りられないこともあります。
そのような場合はディーラーが手配するレンタカーを代車として利用することが可能です。
最低でも1週間前に依頼すればレンタカーの手配は可能でしょう。ただし、レンタカーを利用する場合には相応の費用が発生します。
そのほか整備や板金でディーラー以外に預ける際には、代車の予約や取り置きそのものができない場合もあります。代車を借りることができるかどうかは依頼する前に必ず確認しましょう。
代車を借りたときの費用
代車はディーラーなどの販売店が独自に行っているサービスであり、費用についての明確な決まりはありません。したがって、代車を借りる費用は無料の場合もあれば有料の場合もあります。
有料であっても事故や故障などで代車が必要になった場合は、加入の任意保険によっては費用を補償することが可能です。
続いては代車を利用したときの費用について見ていきましょう。
車検の場合には基本的に無料
車検の際に代車を利用するケースでは、車検に付随するサービスとして貸し出すことが多く、基本的に無料です。
前もって車検を予約しておけば、ディーラーや整備工場もスケジュールを立てやすく、代車をスムーズに借りられます。
ただし、ガソリンスタンドでの車検の場合、車検がメインの業務ではないので、代車が用意されないケースがあります。そのため、代車が必要な場合、店舗によっては代車費用を請求されるかもしれません。事前に見積もりを取り、代車の有無と無料かどうかについて確認をしましょう。
事故・故障などでは有料となるケースも
事故や故障など突発的なトラブルで代車を依頼するケースでは、有料になる可能性があります。なぜなら、ディーラーが急遽代車を用意しなければならないからです。
ディーラーが用意している代車ではなく、レンタカーを手配されることもあり、費用もオーナー負担となります。車種によりますが、1日あたり5,000円~10,000円程度が相場です。
ただ、任意保険には代車費用特約があり、その対象となる事故・故障であれば代車費用は補償されます。代車費用特約とは、故障や事故で走行不能となった場合、修理期間中のレンタカー費用を補償する特約です。
ガソリン代は利用者負担
代車を利用したときのガソリン代についてはどうでしょうか。ガソリン代は代車費用の有料・無料に関わらず、基本的に利用者の負担です。
短距離での利用ならガソリン代を負担せずに済むこともありますが、整備工場によってはたとえ少しの利用でも請求される場合もあるため、注意しましょう。
代車を利用・返却するときの注意点
代車はディーラーや整備工場の資産ですから、利用するときはいくつか注意点があります。返却時のトラブルを回避する意味でも、事前に利用時のルールを確認しておくと安心です。
代車が禁煙車であれば、車内喫煙は厳禁になります。また、返却時は洗車までは不要ですが、車内に汚れやゴミがあれば簡単に清掃するのがマナーです。なお、返却時の洗車は特に不要です。
ガソリンは使用した分を補充する
代車を返却するときは、使用した分のガソリンを補充しておくのがルールです。利用前は満タンになっているとは限らないため、自分が使用した分を把握しておき、返却前に補充しておきましょう。ただし、店舗の厚意により少量のガソリンであれば補充しなくて済む場合もあります。
また、代車が禁煙車である場合は車内でタバコを吸うのは厳禁です。不特定多数が使用する代車の利用ルールはきちんと守りましょう。
傷・へこみがないかを確認する
代車に傷やへこみがないかの確認も忘れずに行いましょう。
なぜなら、自分の過失ではない傷や塗装剝がれなどの修理費用を請求される可能性があるからです。利用前にスタッフとともに車の状態をチェックしておくと、後々のトラブルを避けられます。
事故や違反をした場合は連絡する
代車使用中に駐車違反などがあった場合は、必ず貸主である業者へ連絡を入れましょう。
交通違反では車の所有者に反則金を振り込む納付書が送付されますが、反則金は利用者が負担するものなので、後日請求されたら支払う必要があります。
交通事故が起きた場合も同様です。警察署に届け出るとともに、代車の持ち主にも連絡する必要があります。
保険の加入は確認する
利用中の代車管理は十分に注意するのが前提ですが、万一の事故のために保険について確認しておくことが重要です。
基本的に代車が任意保険に加入しているかは業者によって異なります。そのため、事前に確認しておきましょう。代車としてレンタカーを借りるケースでは、保険に加入しているのが一般的です。
代車で事故を起こした場合の保険について
代車利用時に事故を起こした場合の保険については、代車を貸し出している業者によって内容が異なります。
代車が加入する保険で適用できることもあれば、近年では他車運転特約を適用するケースも増えているのが実情です。
代車が加入する保険と他車運転特約を利用する場合とを見ていきましょう。
代車が加入している保険でカバー
利用している代車が任意保険に加入している場合、その保険を適用できるでしょう。
ただし、保険内容によっては26歳未満の方が運転して起きた事故については保険適用されないなど、年齢制限が設けられている場合もあります。
代車の車両保険の加入は義務ではないため、加入していない業者の場合、物損事故で発生した修理費用は利用者の負担になるため注意が必要です。
他車運転特約を利用する
ご自身が契約している任意保険に他車運転特約が付帯している場合は、借用中の車で事故を起こしても保険適用できるため、代車利用時も同じく補償されます。
他車運転特約は、契約中の自動車の契約内容に基づいて対人賠償・対物賠償・車両損害などを適用して、保険金が支払われる特約です。近年では、他車運転特約付きの任意保険に加入していないと代車を借りられないケースもあります。
加入している任意保険に車両保険が付いていれば、仮に物損事故を起こしても保険適用ができるため、他車運転特約があるかないかは代車の利用前に確認しておくとよいでしょう。
注意点としては、補償の対象となる運転者を契約者本人かその配偶者に限定している場合、何らかの理由でそれ以外の方が代車を運転した場合、保険適用はされません。
まとめ
代車を借りる先はディーラーや整備工場などがありますが、車検や定期点検などでは基本的に無料です。しかし、事故や故障などの突発的なトラブルでは有料となるケースもあります。
代車利用時のルールについても業者によって細かな点は異なります。トラブルに巻き込まれないためにも利用前にきちんと確認しましょう。
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