シトロエンの買取相場・査定価格

フランスの自動車メーカー シトロエン（Citroen）は、歯車と砲弾の製造を行っていた実業家、アンドレ・シトロエン（André-Gustave Citroën）が1919年にフランス・パリで創業しました。

創業の地であるセーヌ川沿いの工場跡地は創業者の名前を冠した「アンドレ・シトロエン公園（Parc Andre-Citroen）」となり、パリ市民の憩いの場となっています。また、公園内に用意された気球に乗れば、パリ市内を一望することが出来ます。

なお、シトロエンのロゴマークとなっている上下に重ねた山形の形状は、クルマ好きの間では「ダブルシェブロン」と呼ばれ、シトロエン車の代名詞となっています。これはシトロエンが自動車製造以前に製造していたV字状の歯車、ダブルヘリカルギアが由来となっています。

シトロエンはユニークで独創的な技術を積極的に取り入れるメーカーとして知られ、乗用車としていち早く前輪駆動（FF）を採用したほか、極めて簡素な構造によって大量生産・低価格化を実現した大衆車「2CV」、金属スプリングの代わりにエアスプリングと高圧オイルを用いる独創的な「ハイドロニューマチック・サスペンション」などを開発・量産していました。

現在はハイドロニューマチック・サスペンションを採用するモデルは無くなってしまいましたが、現在でもシトロエン車の乗り心地は揺れをいなすソフトな傾向が強く、座り心地の良い座席と合わせて独自の世界観を持っています。

1976年には経営難を理由に同じフランスの自動車メーカーであるプジョーがシトロエンを傘下に収める形となり、その後はプラットフォームやエンジン、トランスミッションの共通化が図られています。

現在は、従来より人気の高いハッチバックモデルのC3やC4のほか、近年人気が高まっているSUVモデルのC4カクタス、C3エアクロス、C5エアクロスなどもラインナップに加わっています。

また、元々シトロエンブランドの一つであったDSが2015年に高級車ブランド「DSオートモビルズ」として独立しました。現在DSブランドでは、コンパクトモデルのDS3（モデルチェンジを期にDS3クロスバックに名称変更されSUV化）、ミドルサイズモデルのDS4、ラージサイズモデルのDS5、SUVモデルのDS7クロスバックというラインナップとなっています。

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